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東京成徳中高が「ELSA Speak」を導入、英語の発音とリスニングスキルを強化
2025年1月17日 13:30
ELSA JAPAN合同会社は、東京成徳大学中学・高等学校(東京都北区)が、中学生を対象にAI技術を活用した英語発話支援サービス「ELSA Speak」を2025年4月から導入すると2025年1月17日に発表した。
東京成徳中高は、「徳を成す人間の育成」を理念とし、グローバル人材の育成を目指して創造性や主体性を重視した教育を展開している。2017年からiPadによる1人1台端末の導入を開始し、ICTを活用した授業改善と創造性・表現力を伸ばす学習活動を推進。Apple Distinguished Schoolに認定されている。
同校は、学齢に合わせた海外留学プログラムを実施しており、中学2年生全員が2週間のセブ島短期語学留学を行い、中学3年では選択制の3カ月ニュージーランド学期留学を行う。
同校が、ELSA Speakの導入理由として挙げるのは、留学プログラムの強化や海外大学への進学を目指す生徒の増加で、英語の発音やリスニングスキルの重要性が高まっている点だ。ELSAはAI技術を利用して、生徒一人ひとりの発音の癖や弱点を分析し、個別最適化された練習方法を提供する。同校では導入に先がけてパイロット版を利用し、教科書本文の音読練習に活用。生徒たちはAIによる即時フィードバックを受け取り、楽しみながら正確な発音を身に付けることができたという。
英語科主任教諭の河村陽介氏は、「初級者から上級者まで、すべての学年の生徒たちが自分に合った発音練習やAI会話を行うことができる」とELSA Speakを評価。また、「教員の力だけでは評価が難しい生徒たちの発音について、一人ひとり細やかにチェックしてもらえるのが魅力」とコメントし、全体的な英語力の底上げとELSA Speakを活用した英語教育を通じて、多くの生徒が国際社会で活躍できることに期待を寄せた。
ELSA Speakは、192カ国以上で6000万人のユーザーが利用。学習者は個人のスピーキングの弱み(発音・アクセント・イントネーション・流暢さ・語彙力・文法)を特定し、短期間で改善を図ることが可能だ。なお、2024年度10月より、駿台グループとパートナーシップを提携している。