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大学向けChatGPTサービス「ChatSense」実証実験校を募集

無料プランで生成AIの事前検証を支援、ナレッジセンス

株式会社ナレッジセンスが大学向けに提供するChatGPTサービス「ChatSense」の実証パートナー校を募集

株式会社ナレッジセンスは、大学向けのChatGPTサービス「ChatSense(チャットセンス)」の実証パートナー募集を開始したと発表した。同制度では、大学などの教育機関が無料で生成AIを活用した導入検証を実施することを可能にする。

ChatSenseは、企業や大学に提供されるセキュアなAIチャットシステムであり、IPアドレスによるアクセス制限やSSO認証の対応など、セキュリティを強化した環境でChatGPTを利用できる。また、プロンプトテンプレート機能のほか、組織内データをAIに学習させる追加学習機能などを備えている。

ChatSenseの法人向け機能

特に、データ漏えいのリスクを最小限に抑えつつ、AIが学習することを防ぐ機能を備えており、総合大学を含む400社以上の企業や教育機関が導入している。

同社によると、ChatSenseのリリース後に大学・教育機関から多くの問い合わせがあり、「予算策定前に教職員・生徒の利用状況を無料でモニタリングして検証したい」「まずは試してみたい」という声が寄せられたという。

同社が実施する実証パートナー制度によって、AIの導入効果を確認してから次年度の予算策定に役立てることができる。なお、同制度で提供する無料プランでは、AIと10万文字程度の会話を試すことが可能だ。

さらに、導入にあたっては、見積もりや納品書などの書類発行にも対応しており、事務手続きの面でも透明性が確保されている。同社は、多くの大学でChatGPTの導入支援を行っており、パートナーとなった教育機関に対しては、プロンプト掲示板機能などを活用した知見共有の支援や、職員向けの研修を実施する予定である。

実証パートナー募集の概要は、以下の通り。

  • 対象 日本の大学・高等専門学校・専門学校に属する団体(部署/チーム単位での応募可能)
  • 募集上限 5組織(原則として先着順)
  • 締め切り 10月3日(木曜)23時59分まで
  • その他 採択した団体に実証実験の事例として共同でのプレスリリース出稿を依頼する場合もあるが、必須ではない

同社は、生成AIを活用して大学や企業の業務効率を向上させ、DXを推進するためのサービスを提供しており、多くの教育機関や企業に支援を行うとしている。