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さるかに合戦のおにぎりと柿の種の資産価値とは?

みずほフィナンシャルグループと空想科学研究所、金融教室プロジェクトを開始

みずほフィナンシャルグループと空想科学研究所が「空想金融教室プロジェクト」を開始

株式会社みずほフィナンシャルグループは、空想科学研究所と共同で「空想金融教室プロジェクト」を開始した。同プロジェクトでは、昔話やアニメの物語を通じて、生徒向けに金融教育を実施する。

同プロジェクトは、高等学校での金融経済教育の必修化に対応し、金融知識をより多くの人にわかりやすく、楽しみながら学んでもらうための教育プロジェクトである。昔話やアニメ、漫画を題材にして「お金の視点」から物語を再構成し、わかりやすく課題や解説を提示する。

とはいっても、投資や金融の話はなじみがなく、「これまでに学んでいないし、難しくて堅苦しそう」と感じる方が多いのではないだろうか。

同プロジェクトでは、多くの人が知っている昔話をモチーフとして、「その結末は金融的にどうなの?」「登場人物の選択は投資の観点で得なの?」「あの話、事業だったらやばいかも!」というように共感できる構成を工夫した。

プロジェクトの初回テーマは「さるかに合戦」「浦島太郎」「桃太郎」の3つの昔話である。「さるかに合戦」では、おにぎりと「柿の種」の物々交換を通じて取引や価値の概念を学ぶ。おにぎりは腐ってしまうから現在時点の価値は高く、柿の種は将来的に価値が出るという視点で、リスクとリターンのバランスを解説する。

「さるかに合戦」で取引の仕組みや価値の概念を学ぶ

「浦島太郎」では、太郎が竜宮城からちょくちょく帰宅して、銀行口座にお金を預けていたらどうなるかを考える。竜宮城で過ごしていた3年間で300年分の利息が付いたら、お金持ちになれるのではないかという観点から、時間と金融の関係を考察。お金を増やすための複数拠点生活やリスク分散の考え方も紹介する。

「浦島太郎」で資産の増やし方を学ぶ

「桃太郎」では、鬼退治を事業計画として考え、テーマパーク化の提案を行う。そもそも家来と一緒に鬼ヶ島に行くのには、食費や旅費、武器などに相当な費用が必要になるから成立しないという考察だ。そもそも鬼退治が事業的に成立しないという観点から、鬼ヶ島のテーマパーク化という不動産開発の視点で事業の計画を解説する。

「桃太郎」で事業計画の仕組みを学ぶ
空想科学研究所 主任研究員・柳田理科雄氏

空想科学研究所の主任研究員である柳田理科雄氏は、「金融教育を楽しく学べるこのプロジェクトに参加できてわくわくしている」とコメントしている。みずほフィナンシャルグループは、「金融の知識を楽しく学ぶことで、社会の見方が変わり、人生が豊かになる」と述べている。

本プロジェクトの詳細や各テーマは、空想金融教室プロジェクトのWebサイトで確認できる。