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300万人の高校生へ「騙されない為の教科書」を無料配布、ハッシャダイソーシャル

フィッシング詐欺からマルチ商法といったトピックを解説

高校生300万人に向けて「騙されない為の教科書」を無料配布

 一般社団法人HASSYADAIsocial(ハッシャダイソーシャル)は、詐欺や悪徳商法の被害に遭わないための注意点や、被害に遭った場合の対応を学べる「騙されない為の教科書」を日本国内の高校・少年院・児童養護施設に配布すると発表した。配布冊数の上限は300万部。

 「騙されない為の教科書」は、若年層の詐欺被害防止などを目的として作成したA4判・36ページの教科書。2023年6月から2024年3月にかけ、全国の教育機関約1400カ所に合計177,866部を無料配布した。2024年度は、申し込み数に応じて7月上旬から順次発送する。

 また、教育行政と連携しながらより多くの高校生に配布することを計画。連携している大阪府では、大阪府立高校約160校の高校生11万人を対象に電子媒体および紙媒体で配布する。

大阪府とキャリア・就労支援の充実に向けて連携協定を結んでいる

 同冊子では、国民生活センターが発表した「国民センター 成年年齢引き下げ後の18歳・19歳の消費者トラブル状況」を参考に、独自の観点で10代が特に注意すべき詐欺や悪徳商法の6つについて事例を交えながら注意点や対処法を解説、さらに追加として詐欺や悪徳商法ではないものの、トラブルが多く、正しい理解が必要だとするクレジットカードのリボ払いについても7つ目のトピックスとして取り上げている。

18歳・19歳の消費者トラブルの状況

 解説している注意すべき7つのトピックスは以下の通り。

1.フィッシング詐欺
2.無料商法
3.タレント・モデル契約詐欺
4.マルチ商法
5.現金配り詐欺
6.アルバイト詐欺
7.リボ払い(番外編)

教科書の内容(まんがでわかる「マルチ商法」)

 なお、配布の申し込みは「騙されない為の教科書」の公式サイトからフォームで受け付ける。また、公式サイトではWeb閲覧やPDFによる本書のダウンロードも可能。ダウンロード教材は、二次利用や改編を除いて利用制限はない。企業などでの配布に関しては問い合わせが必要となっている。