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詐欺や悪徳商法の被害にあわないための教材、全国の高校に10万部無料配布

ハッシャダイソーシャルが提供「騙されない為の教科書」

一般社団法人HASSYADAI socialは、近年増加する若年層をターゲットにした詐欺や悪徳商法の被害にあわない、騙されないための消費者教育プロジェクトとして「騙されない為の教科書」を制作。全国の高校に10万部無料配布する。

この教材では、実例を交えながら詐欺や悪徳商法の実態を詳しく説明し、被害にあわないためにどのような点に注意するべきか、また万が一被害にあってしまった場合どのような対応を取るべきかを学べる。

配布を希望する教育関係者は、申し込みフォームより問い合わせる。なお、配布予定数の10万部に達した場合、応募を締め切る可能性がある。

■「騙されない為の教科書」を制作・配布した背景

ハッシャダイソーシャルは、全国の高校・少年院・児童養護施設など゙450校以上でキャリア教育を提供する団体。「生まれ育った環境にかかわらず、自分の人生を自分で選択できる社会」を実現するために、全国の高校・少年院・児童養護施設など゙450校以上でキャリア教育を提供している。

近年、10代〜20代の若年層をターゲットにした詐欺や悪徳商法の被害が増加しており、ハッシャダイソーシャルが実際の教育現場で10代の若者たちと接する中でも、詐欺にあいそうになった、もしくは実際に被害にあったという声を聞くことも増えているという。

ハッシャダイソーシャルが独自に全国の高校生150名を対象に行ったアンケートでは、5人に1人が「詐欺や悪職商法の被害にあった」または「あいそうになった」と回答しており、そのほとんどがSNSやインターネットを介して被害にあっている。

こうした現状から、若者たちが詐欺にあわない、騙されないための消費者教育プロジェクトとして、「騙されない為の教科書」を制作し、全国の高校に無料配布する。

■教材の内容

教材では、国民センターの「成年年齢引き下げ後の18歳・19歳の消費者トラブル状況」を参考にしながら、独自の観点で特に注意したい詐欺・悪徳商法の6つについて、事例を交えながら注意点や対処法を解説している。さらに、詐欺や悪徳商法ではないものの、トラブルが多く、正しい理解が必要なクレジットカードのリボ払いについても番外編として取り上げている。

<注意すべき7つのトピックス>

  1. フィッシング詐欺
  2. 無料商法
  3. タレント・モデル契約詐欺
  4. マルチ商法
  5. 現金配り詐欺
  6. アルバイト詐欺
  7. リボ払い(番外編)

■教育現場への導入実績と今後の展開

ハッシャダイソーシャルは、大阪府立西成高等学校で1年生210名に向け、本教材を活用して、詐欺や悪徳商法の被害にあわない、騙されないための特別講演を実施した。今後も、すでに10校での講演活動を予定している。「騙されない為の教科書」について、2023年度は10万人を目標に、普及活動を進めていく。