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小中高生クリエータ支援プログラム「未踏ジュニア」、2023年度の募集開始

 一般社団法人未踏は、17歳以下のクリエータを支援するプログラム「未踏ジュニア」の2023年度について参加者募集を開始した。受付は4月8日の23時59分まで。

 募集開始した「未踏ジュニア」は、2016年から行われているプログラムで、アイデアと卓越した技術を持つ小中高生クリエータを支援している。ソフトウェア・ハードウェアの開発を約5か月間にわたって支援。その成果を成果報告会で発表する。

 採択されたクリエータには50万円を上限とした資金援助をはじめ開発場所や工作機材の支援も行われるほか、プログラム中に行われる合宿や報告会への参加費や合宿費用も支給される。

合宿などが行われる

 プログラムの参加対象は、2023年4月1日時点で17歳以下の個人もしくは4人以内のグループ。期間内のうち、6月ごろにブースト合宿、8月に中間合宿、そして11月下旬に成果報告会を開催する。期間中にはメンターとのミーティングが週に1回ほど行われる。

クリエータによる発表の様子

 また、未踏ジュニア参加者で特に顕著な成果を残した個人/グループには「スーパークリエータ認定」を与えられる。一部の大学ではプログラムへの採択やスーパークリエータ認定で推薦入学枠に出願できる資格を得ることができる。

成果報告会も行われる

 なお、実施する一般社団法人未踏は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の人材育成プログラム「未踏IT人材発掘・育成事業(未踏事業)」の卒業生を中心とした団体。未踏ジュニアは未踏のプログラミング教育研究会というグループで取り組み、まさに未踏事業のジュニア的なものとなっている。

 未踏ジュニアを開始した背景としては「未踏事業」も小中高生の応募は可能だが、大学や研究室などの環境を得られる大学生や大学院生に比べ、環境が身近にない小中高生の応募や採択が少ないことが課題と感じたため、としている。開始後は未踏ジュニアを支える個人・法人が拡大、2018年以降は毎年100件を超す応募が続いているという。