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小中高生のIT人材発掘「未踏ジュニア 最終成果報告会」、リアルとオンラインで11月3日開催

リアル会場は東大 福武ホール

「未踏ジュニア」の最終成果報告会が11月3日に開催

 一般社団法人未踏は、17歳以下のクリエータを支援するプログラム「未踏ジュニア」の最終成果報告会を11月3日に開催する。今回は3年ぶりにリアルとオンラインのハイブリッド開催となる。

「未踏ジュニア」とは、2016年に開始された独創的アイデアと卓越した技術を持つ小中高生クリエータ支援プログラム。「未踏事業」という独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催し25歳以下の若者を支援するプログラムがあるが、その未踏の卒業生がボランティアとして運営するプログラムが「未踏ジュニア」となる。

 プログラムの参加者には、未踏卒業生らを中心とした専門家からのサポート、各グループに50万円を上限とした開発資金援助、開発場所や工作機材の支援、特に顕著な成果を残した人にはスーパークリエータ認定を行って一部大学の受験の際に推薦枠に出願できるなどの支援がある。また、途中に公式イベントや合宿、報告会などもあるが、参加の交通費と合宿費用も支給される。

プログラムの流れ

 未踏ジュニアでは春ごろにプロジェクトの応募を受け受け、6月から11月までの約5カ月間でプロジェクトを進め、今回のように成果報告会で成果を報告する。2022年度は107件の応募があり12プロジェクトを採択、現在、以下のプロジェクトが進んでいる。

Fluxel - 磁気浮上式リニア電磁加速投射機の開発と応用
R-Order - 学校版UberEatsを実現するデリバリーサービス
Motion Rapid - 動画編集ソフトのようなUIでCSSアニメーションを作成するツール
スマート盲導杖『みちしる兵衛』~AI搭載白杖による視覚障害者歩行支援~
HAK - Hand Action Keyboard - 物理的なタッチを必要としない装着型入力デバイス
NuDesktop - 軽量かつ柔軟なデスクトップ環境
Noxicel - 英作文とAIを用いた英単語学習アプリ
scairecrow - カラスからゴミを守るシステム
Sanitas 努力量を共有して美容と健康を支えるアプリ
StudyRec - タイムラプスやポモドーロ・タイマーを使って勉強時間を管理する学習アプリ
CrafterePost - Minecraft建築物3D共有Webサービス

 リアルの成果報告会は11月3日の11時から18時まで、東京都文京区の東京大学 情報学環・福武ホールで開催する。関係者などのほか、一般も入場が可能。参加費は無料でPeatixにて受け付けを行っている。オンラインはYoutubeで配信する。

2019年度、リアル開催の様子