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313万PVを記録した人気連載が書籍化『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』

株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンが『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?(ディスカヴァー携書)』(石田勝紀 著)を発売

「同じ授業を受けて、同じ勉強をしているのに、なぜあの子はできて、うちの子はパッとしないんだろう……」、そう思ったり悩んだりしたことはないだろうか。

子供の学びにまつわる悩み

その謎について、東洋経済オンラインの連載に記事を投稿したのが本稿で紹介する石田勝紀氏である。同媒体によると、石田氏の連載記事「同じ勉強をしていて差がつく『本質的な理由』」は313万PVを突破し、読者から大きな反響を得たという。

株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンは、同連載を書籍化した『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』を2024年8月23日に発売した。

同じ学校に通い、同じ授業を受けているにもかかわらず、子供の成績に差が生まれる原因は何なのか。石田氏は、4,500人を超える生徒への指導経験と、東京大学大学院での6年にわたるヒアリング調査をもとに「できる子は勉強時間以外にも学んでいる」という結論に至った。

同書では、「できる子」と「あと一歩の子」の違いを詳細に分析している。その違いは単なる勉強時間の差ではなく、日常生活での「学び方」によるものであることを明らかにしている。

石田氏によると、学びは3つのタイプに分類できるという。全体の69%を占めるのが「学んでいるように見えるが、実際には学ぼうとしていない人」、全体の24%を占める「授業中だけ学ぶ人」、全体の7%を占める「日常生活全てを学びの場とする人」である。

さらに、頭脳をバージョンアップし、日常生活全てを学びの場とするには、疑問を持ってまとめる力と、5つの補助的なスキルが重要としている。

自分で考える力を身に付けるには

学習効果に差が生まれるのは、学習に対する姿勢の違いが大きな要因と仮定し、同書は「考える力」を状態を作り出す10個のマジックワードを紹介している。例えば、「原因分析力(なぜだろう?)」「仮説構築力(もし~をするとどうなる?)」といったスキルを養うことで、単なる知識の習得ではなく、より深い理解と応用力を身に付けることができるという。

「考える力」を状態を作り出す10個のマジックワード

目次

携書化にあたって
はじめに
第1章 同じ環境・条件なのに、なぜ“できる人”と“できない人”に分かれるのか
第2章 「学び」の3つのタイプとは?
第3章 できる人は「頭のつくり」が違うのか?
第4章 「意味が理解できる人」と「意味が理解できない人」の決定的な違い
第5章 【OSをバージョンアップするアプローチ1】「疑問を持たせる」
第6章 【OSをバージョンアップするアプローチ2】「まとめさせる」
第7章 さらにOSを強化する5つのマジックワード
おわりに

書誌情報

書名:『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』(ディスカヴァー携書)
著者:石田勝紀 著
発売日:2024年8月23日
定価:1,320円(本体1,200円+税10%)
仕様:新書判
ページ数:208ページ
ISBN:9784799330869
発行:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン