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情報Ⅰや探究にも組み込み可能、東大・松尾研がAIカリキュラムの実施校を募集
2026年8月26日 06:00
東京大学大学院工学系研究科 松尾・岩澤研究室(以下、松尾研)は、AIの本質と仕組みを学べるカリキュラム「高校生向けAI教育プロジェクト」について、2026年度中に先行実施する「トライアル校」と、2027年度以降に通年で導入する「パイロット校」の募集を開始した。
対象は、全国の高等学校・中等教育学校および教育委員会。一次締切は、2026年9月30日(水)。申し込みは応募フォームから。
併せて、OSやICT環境に依存せずブラウザーでPythonの演習が行える学習環境「PyHiroba」のβ版を公開した。
松尾研は、AIが社会活動の基盤として普及する中で、すべての高校生がAIの本質と仕組みを理解し、課題設定から解決までの資質・能力を身に付けることの重要性が高まっていると指摘。一方で教育現場からは、「どう教えるか」「既存の科目にどう組み込むか」「指導できる教員やノウハウをどう確保するか」といった課題が挙がっているという。
この課題に対して松尾研では、これまで延べ15万人以上に提供してきたAI教育のノウハウを結集し、専門外の教員でも運営可能な授業パッケージとして「高校生向けAI教育プロジェクト」のカリキュラム開発に着手した。
2025年度(2026年1月〜3月)には、全国3校・計552名の高校生を対象とした先行モデル授業を実施。その結果を踏まえ、現在は全4章・2単位(60コマ相当)構成のモジュール型カリキュラムの開発を進めており、一定の目処が立ったという。
カリキュラムは、導入と全4章、合わせて5つの「モジュール」で構成し、高校の学校設定科目などでの運用に適した2単位(計60コマ程度)の内容となっている。モジュール単位で「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」「総合的な探究の時間」などの既存授業へ組み込むことも可能。教材は章ごとに順次開発を進めており、教材全体は2027年4月の展開を予定している。
カリキュラムの特徴は以下の通り。
- 本質的な理解に基づく探究:AIの仕組みと限界を理解した上で、課題発見 → 仮説検証 → 評価・発表のサイクルを体験する「AI時代の探究・社会実装」の授業として設計
- 手を動かす実践重視:演習ノートブック形式で、生徒自身がAIを動かしながら学ぶ構成
- 教員負担の軽減:カリキュラムガイド、単元計画・指導案・評価基準、ipynb形式の教材・演習プログラムを含む授業パッケージとして提供
- 環境に依存しない演習基盤:OS・ICT環境に依存しないブラウザーベースの学習環境「PyHiroba」を開発・提供(β版公開中)
今回は、開発中のカリキュラムを2026年度中にモジュール(章)単位で先行実施する「トライアル校」と、2027年度以降に通年での導入を検討する「パイロット校」を募集。いずれも、授業で生徒が取り組むことを前提とし、松尾研が開発したカリキュラム・教材および実施に関する支援は原則無償で提供する。実施内容や規模は、各学校の教育課程やICT環境などの状況に応じて個別に相談可能だ。
実施に向けた流れは以下の通り。
- 2026年9月30日(水):応募一次締切
- 順次:登録したメールアドレス宛に松尾研より連絡し、順次オンラインでの打ち合わせ・ヒアリングを実施
- 2026年10月〜:打ち合わせの内容を踏まえ、実施可否および実施内容を個別にメールで案内(2026年度のトライアル実施分)
- 2026年11月以降:準備が整った学校から順次トライアルを開始
- 2026年度内:2027年度のパイロット実施について、各校の教育課程の編成スケジュールに合わせて個別に協議
なお、募集校数の上限は設けていないが、松尾研から講師やティーチング・アシスタントを派遣する形での実施については、体制上、実施校数に限りがある。
























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