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不登校生徒の「計画・振り返り」を生成AIで支援、ベネッセが実践研究
2026年8月21日 14:00
株式会社ベネッセコーポレーションは、同社が運営する中学生向けフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」において、日々の計画と振り返りに生成AIを取り入れた実践研究の成果を2026年8月20日に発表した。
ベネッセ高等学院 中等部は、ベネッセ教育総合研究所と連携し、生徒の「主体的な学び」を支えるAI活用の可能性を検証する実践研究に取り組んでいる。今回の実証は、生徒92名を対象として2026年6月22日から7月3日まで実施したもの。
ベネッセ高等学院 中等部では、生徒が心の様子や、その日の計画と振り返りを記録する「Beログ」というWebアプリを利用して担任とのコミュニケーションを図っている。今回の研究では、Beログに生成AIを組み込み、生徒の記述に対するAIの返答内容によって、生徒の記述内容にどのような違いが出るかを検証した。
検証は、生徒を3グループに分けて、生徒が朝に入力した「今日の計画」、夕方に入力した「今日の振り返り」について、朝418件・夕方285件の計703件の記録を分析。「自己調整につながる内容が含まれているか」という観点で採点している。
・「AIが生徒の記述内容に応じたヒントを示した」グループ(ヒント提示群)
・「AIが生徒の記述内容に応じた例文を示した」グループ(例文提示群)
朝の計画で、「何をするか」「いつ・どれぐらい行うか」という計画に関する内容を1つ以上書けた日の割合は、挨拶のみ群が55.6%、ヒント提示群が71.3%、例文提示群が70.3%だった。夕方の振り返りでは、挨拶のみ群が64.6%だったのに対し、ヒント提示群は94.3%、例文提示群は94.6%となった。
さらに、夕方の記述について「何をしたか」が具体的に書かれているか、「自分はどうだったか」を振り返っているかという、記述内容の違いを詳しく分析した。
生徒が「その日に何をしたか」を具体的に書けた日の割合は、挨拶のみ群が53.7%、ヒント提示群が76.8%、例文提示群が84.2%だった。
生徒が「集中できた」「思ったより取り組めた」「途中で疲れてしまった」など、その日の自分の状態や取り組み方を振り返る内容(自己モニタリング)を書けた割合は、挨拶のみ群が54.0%であったのに対し、ヒント提示群、例文提示群では74.8%、76.5%となっている。
ベネッセ高等学院・中等部 学院長の上木原 孝伸氏は、「子供たちと日々接していると、『何から始めればいいかわからない』『振り返ろうと思っても言葉にならない』という場面を数多く目にする。今回の実践を通じて、生成AIが子供たちの気持ちや行動を言葉にする『最初の一歩』を後押しできる可能性を感じた。一方で、子供たちの小さな変化に気づき、不安や迷いに寄り添いながら励ますことは、教職員の役割」とコメント。AIが担えることと、人だからこそ担えることを生かしながら、支援の新しいあり方を追求していきたいと話している。
ベネッセは、2026年8月30日(日)に一般社団法人ICT CONNECT21が主催する「多様な学びカンファレンス2026」に参画する。研究に参加した生徒や上木原孝伸氏が登壇するほか、ベネッセ代表取締役社長の岩瀬大輔氏が進行役を務め、不登校児童生徒の主体的な学びを支えるAI活用について議論する予定だ。





























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