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生成AIで生徒の創造性・思考力が向上、教員の55.3%は「思考停止」を懸念

アルサーガパートナーズ株式会社が、教育業界で働く全国の教職員328名を対象に、教育現場における生成AIの現状と課題に関する調査を実施(出典:アルサーガパートナーズ株式会社、以下同じく)

アルサーガパートナーズ株式会社は、教育業界で働く全国の教職員328名を対象に実施した、生成AIの現状と課題に関する調査結果を2026年7月8日に発表した。

調査は、2026年4月30日から5月7日まで、インターネットによるアンケートで行われた。有効回答は328名で、設問やグラフ中の「生徒」には、児童などの学習者全般が含まれる。

調査結果サマリ

調査では、学校から生成AIの利用が許可されている生徒は53.7%だった。そのうち、すでに生成AIを活用している生徒は69.8%に上った。

生成AIの利用が許可されている学校では、約7割の生徒が利用

生成AIの活用により、生徒の創造性や思考力に前向きな変化があったかを聞いた質問では、「非常にそう思う」が15.4%、「ややそう思う」が43.1%で、合わせて58.5%だった。前年調査では、学習効率の向上を実感した教員は22.3%で、生徒の学びの質に関する変化を感じる教員が増えている。

生徒の「創造性・思考力」の向上を実感する教員の割合が、前年の2.5倍に

具体的な変化としては、「疑問があったら教師の答えを待たずに自分から調べるようになった」「英作文を書くのが苦手だった生徒が、うまく活用することで楽しく取り組めるようになった」「自ら課題を見つけて学ぶ学習活動でのテーマ決めや、フィールドワークの方法が深まった」という回答があった。

一方、生徒が生成AIによって思考停止していると感じるかを聞いたところ、「非常にそう思う」が13.0%、「ややそう思う」が42.3%で、合わせて55.3%だった。生成AIが瞬時に整った答えを提示する利便性の裏返しとして、「思考のプロセス」をスキップすることへの懸念が示されている。

過半数の教員が生徒の思考停止を懸念

生徒が「生成AIを使いこなせていない」と感じる要素では、「AIの回答が正しいか確認せず、そのまま信じ込んでいる」が56.9%で最も多かった。次いで、「AIを検索エンジンのように使い、丸投げの状態になっている」が37.4%、「AIにどのような質問(指示)をすればいいかがわかっていない」が27.6%だった。

生徒が生成AIを使いこなせていないと感じる要素の1位は、「AIの回答が正しいか確認せず、そのまま信じ込んでいる」

生徒への「生成AI活用の促し方」については、「下書きや要約などの道具として使わせる」が35.0%、「相談相手や壁打ちとして使わせる」が29.3%、「特に使い方は指示していない」が22.8%となっている。

生徒への「AI活用の促し方」は、作業の効率化や思考の深掘りが多数

アルサーガパートナーズが、指導スタイルと生徒の変化に関する相関関係を分析した結果、生成AIを「思考の深掘り(相談相手や壁打ち)」として活用させることを目指す教員ほど、生徒の「思考停止」を懸念する割合が66.7%と最も高く、「作業の効率化(53.5%)」「生徒にお任せ(42.9%)」を上回る結果となった。

「思考の深掘り」を生徒に促す教員ほど、生徒の「思考停止」を懸念する割合が高い

アルサーガパートナーズは、生成AIを思考の伴走者として使わせようとする熱心な教員ほど、生徒の「思考停止の危うさ」にいち早く気付き、より高度な活用における新たな壁に直面していることが実証されたと指摘している。

■調査概要
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2026年4月30日〜5月7日
調査対象:教育業界で働く全国の教職員
有効回答:328名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100にはならない
※複数回答の設問については、各項目の合計が100%を超える場合がある
※調査の設問およびグラフにおける「生徒」には、児童などの学習者全般を含む