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デジタル教材が引き出した「他者とのつながり」、草津市でICT教材「天神」の導入が拡大

草津市立教育研究所やまびこ教育相談室が、新設する「野路教室」においてICT教材「天神」の導入を決定(出典:株式会社タオ)

株式会社タオは、同社が開発するICT教材「天神」を滋賀県草津市の草津市立教育研究所やまびこ教育相談室(やまびこ教室)が追加導入すると発表した。

やまびこ教室は、不登校児童生徒の居場所づくりに取り組む拠点で、不登校や行きしぶりなどの悩みや不安を持つ幼児・児童生徒とその保護者に対して、教育相談を行っている。先行導入した青地教室と上笠教室では、利用者の満足度が9割を超える成果を上げており、新設の「野路教室」に天神を導入することを決定している。

不登校の児童生徒にとって、自分のペースで学習できる環境は安心感につながる。やまびこ教室では、「個に寄り添う」機能において天神を高く評価している。一方で、自分の得意な単元を苦手としているほかの生徒へ自然に教え始めるという子供たちの「自発的な交流」が現場で生まれ始めたという。

一人で完結するはずのデジタル学習が、結果として他者と関わる「きっかけ」となり、社会から孤立しがちな子供たちの心を外へと向かわせる架け橋となったことが3拠点目への導入を後押しする最大の要因となった。

草津市内では、青地教室と上笠教室の2拠点で支援を行ってきたが、距離の問題から通所が難しいケースもあった。今回、交通の要所に近い野路エリアに教室を設けることで、より多くの家庭が利用しやすくなる。野路教室では、英語と数学から先行利用を開始し、4月から主要5教科へ利用を広げる予定だ。

天神は、タブレット端末やパソコンで利用できる学習教材で、乳幼児(0~6歳)から小学校・中学校の全学年に対応。1学期分から3学期分までの内容を学習できるほか、選択肢のシャッフルや問題そのものが変化する仕組みにより、反復学習を支援する仕組みとなっている。