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「学校現場のAI活用実践コンテスト2025」の最終審査でベスト・プラクティス受賞者が決定
2025年11月20日 10:30
一般社団法人教育AI活用協会と小学館が運営する教育情報サイト「みんなの教育技術」編集部は11月16日、「学校現場のAI活用実践コンテスト2025」の最終審査会をオンラインで開催し、各部門のベスト・プラクティス賞を決定した。
同コンテストは、生成AIの学校現場での有効活用を推進し、教育の質向上を目指す目的で初めて実施された。全国から46件の実践事例が寄せられ、審査を通過した9組が最終審査会に登壇し、「授業実践」「児童生徒支援」「校務改善」の3部門において、創意工夫や再現性、教育効果などの観点から審査が行われた。
ベスト・プラクティスを受賞した学校と活用内容は以下のとおり。
■授業実践部門
4年生 体育科「キャッチバレーボール」での生成AIの活用実践~Geminiは教師と児童の伴走者~
埼玉県 戸田市立戸田第一小学校 佐藤陽介先生
■児童生徒支援部門
進路指導における個別最適化を実現する「AI講師」「AI助手」の活用
東京都 成城学園中学校高等学校 都築則幸先生
■校務改善部門
教職員の自己有用感を高める「AI副主任」の導入~「個別最適化」と「協働的」の視点から行った生成AIの活用~
神奈川県 横浜市立金沢小学校 鬼澤大地先生
授業実践部門の戸田第一小学校のキャッチバレーボールでの活用は、児童の振り返りをGoogleの生成AI「Gemini」に分析してもらい、練習メニュー作成、ルールをGeminiのStorybook機能で絵本にまとめた。効果としては、Geminiの解決アイデアから児童が選択して実践するなど技能を高めていく姿が見られたという。
また、児童生徒支援部門の成城学園中学校高等学校では、教員の退職によって経験に基づいたキャリア指導が難しくなり、株式会社DOUの「AI講師」を進路指導で活用。生徒一人一人に専用のファシリテーターとして役割を担ってもらったほか、推薦文や指導要録作成を生徒のデータとAI助手を活用して工数削減、さらにAI活用で進路指導の属人化をなくすことを目指した。
校務改善部門で受賞した横浜市立金沢小学校では、生成AIが個別最適化と協働的な学びの実現について教員を助けるのではないかと考え、校務タスクの整理、担当割り振り、スケジュール設計、印刷用出力をするプロンプトを検討、それによって教員ごとに理由付きの分担表やスケジュールなどを作成した。分担に悩む時間が少なくなったほか、理由付きの分担表で、割り振られた教員が任された意図を理解し、自己有用感の高まりもあったという。
審査会の様子や詳細の発表内容はアーカイブ動画として公開しており、受賞以外のファイナリストの発表も確認することができる。


























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