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生成AIで児童の「自己説明力」を育成、青山学院大学とエスシーシーが実証実験を開始
2025年10月31日 06:30
青山学院大学 教育人間科学部 教育学科 教授の北澤 武氏と、株式会社エスシーシーは、生成AIを活用した授業復習支援サービス「まなりぴ」の実証実験を神奈川県川崎市の洗足学園小学校で開始する。
「まなりぴ」は、学習端末上のAIパートナーとの対話を通じて、学習内容を「自分の言葉で説明する」ことを児童生徒に促す授業復習支援サービスである。AIパートナーが児童生徒の理解度に合わせて最適な問いを投げかけることで、思考を整理しながらアウトプットする機会を創出。学習内容の深い理解と記憶の定着をサポートするのが特徴だ。
実証実験は、洗足学園小学校の5年生を対象に実施。科目は社会(歴史)で、実施期間は2025年11月1日(土)から11月30日(日)まで。実験では、同サービスの使用によって学習内容の理解度が深まるかどうかを検証するほか、児童の学習意欲や主体的な態度に変化があるか、教員から見た教育的効果などを検証する。
洗足学園小学校 教頭の赤尾綾子氏は、子供がその日に学んだことを他者に説明することが学びの定着につながると述べ、「まなりぴ」がその役割を担う可能性に期待を寄せている。
北澤氏は、「『生成AIを使うと、子供たちが思考しなくなる』『人間が考える力を失う』といった懸念をよく耳にする。しかし、『まなりぴ』は、子供たちに思考を促しながら回答してもらうデザインのため、思考力を奪わずに知識を定着させていくことができると考えている」とコメントした。
エスシーシーは今回の検証を通じて、教員の負担を減らすだけでなく、子供たち一人ひとりが「自分の頭で考えて言葉にする力」を育む学びの実現を目指している。サービスの正式リリースに伴い、「まなりぴ」を無料で試用できるトライアル校を12月19日(金)まで募集中だ。
























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