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MDMの「mobiconnect」、端末稼働の可視化とQRコードによる端末登録機能を実装

インヴェンティット株式会社が、MDMソリューション「mobiconnect」の最新バージョン(Ver.31.20.0)をリリース

インヴェンティット株式会社は、教育機関や企業向けに提供するモバイルデバイス管理サービス「mobiconnect」の最新バージョン(Ver.31.20.0)をリリースしたと発表した。

今回のアップデートでは、教育現場や企業におけるICT端末の運用課題を解決するための機能を追加。中でも注目されるのは、端末の稼働状況を日別・期間別にグラフで表示する機能と、未疎通端末の可視化および通知機能である。

ジョブ(端末への実行指示)が成功していない端末を一覧表示し、最終疎通日時の確認やCSV出力も可能。未疎通と見なす期間(1~90日)を設定して、毎日6時に未疎通端末の一覧をメール(CSVファイルの添付)で受け取ることができる。これにより、所在不明端末や管理外端末の早期発見が容易となる。

さらに、Android端末向けにQRコードによるアクティベーション機能も新たに導入した。同機能によって、Wi-Fi接続時に端末をアクティベーションする際、端末登録用の認証情報入力をQRコードの読み取りで簡略化することが可能だ。

こうした機能追加の背景には、GIGAスクール構想で全国の小中学校に配備された約900万台の端末に関する運用上の課題がある。文部科学省の調査では、情報セキュリティポリシーの策定やクラウド利用の管理体制が整備されていない学校が存在しており、複雑化する設定や煩雑な管理作業が教職員にとって大きな負担となっている現状が指摘されている。

「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」の改訂概要
教育情報セキュリティポリシーの策定率

授業や校務で利用されないまま放置される「未稼働端末」や、端末の所在が不明確になるケースも課題の1つである。インヴェンティットは、端末をどの程度活用できているかを把握し、管理下にない端末を早期に発見・対応することが、セキュリティポリシー遵守の観点からも不可欠と強調している。

インヴェンティットは、最新バージョンの新機能や機能改善の概要、活用に関するウェビナーを10月9日の16時から開催。後日のアーカイブ配信も実施予定だ。

10月9日の16時から最新バージョンに関するウェビナーを実施