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PC&プログラミング学習を無償提供、小中学生向け「デジタル探求プログラム」第5期生募集
2025年6月9日 10:30
一般社団法人Kids Code Clubは、経済的な事情を抱える全国の小中学生向けに、パソコンの貸与とオンラインでのデジタルスキル教育を無償で行う「デジタル探求プログラム2025」の募集を開始した。
プログラム期間は2025年6月~2026年3月(延長の可能性あり)。定員は15名程度で、参加費は無料。
Kids Code Clubによると、デジタルスキルの学習機会が増える一方で、経済的な理由や家庭環境、特性によってその機会を得られない子供たちがいるという。特に、学校からパソコンが貸与されていても自由に使えないケースが多く、自宅にパソコンがあり安心して学べる環境が整っているかどうかが、子供のデジタルスキル習得に大きな差を生むとしている。
Kids Code Clubでは、新たな教育格差に関する取り組みとして、家庭環境に左右されることなく、子供たちがプログラミングやデジタルスキルを自由に学べるよう、機器とオンラインでの学習サポートを無料で提供する。同プログラムは2022年に開始し、これまで86名の子供たちが参加。5期生となるメンバーを新たに募集する。
同プログラムでできることは、以下の通り。
①パソコンを無料でレンタルできる
安全に利用できるよう機器設定を行ったノートパソコンを無料で貸し出す。同プログラムでの利用だけでなく、Webサービスやアプリ、オンラインイベントなど、さまざまなIT学習・体験などに制限なく利用でき、保護者も利用可能だ。
②プログラミングやデジタル作品づくりを無料で学べる
プログラミングやデザイン、音楽、マインクラフト、Roblox Studioなど、さまざまなデジタル作品づくりを学べる、オンラインの「放課後プログラミングクラブ(放プロ)」に無料で参加できる。学校のように先生が一方的に教える形式ではなく、教材を使ってマイペースで学びを進めたり、子供同士で学び合ったりしながら活動するのが特徴。
放プロでは、ITスキルはもちろんのこと、他者と関わりながら主体的に学ぶ力と自信を育むことも目指している。
③デジタルリテラシー講座やITキャリア講座に参加できる
セキュリティやプライバシー、インターネット上でのコミュニケーション、メディアリテラシーなど、より安心・安全なデジタル活用を促進するための講座や、IT・クリエイティブ業界で活躍する社会人講師から将来につながる話を聞ける、ITキャリア教育に参加できる。
④自習コースで個別サポートを受けられる
マインクラフト応用、Scratch検定、Roblox Studio、Tinkercadなどのさまざまなコースから、自分が好きなものを選んでマイペースで取り組める。わからないことがあったときは、スタッフが個別に質問に答えたり添削したりして子供をサポートするという。
⑤パソコン操作や困ったときのサポートを無料で受けられる
パソコンが初めての家庭でも安心して利用できるようにオリエンテーションを実施。定期的なオンライン面談やLINE相談のほか、トラブル時はチャットや遠隔操作で対応するなど、安全・快適なパソコン利用を支援する。
募集対象と応募条件は次の通り。
●募集対象
- プログラミングやデジタルの創作活動に興味を持っている、小学3年生~中学3年生
- 経済的な事情で、子供が自由に使えるパソコンを購入できなかったり、学校外での学習や体験への支出が難しい家庭
- 自宅に制限なく使える安定したインターネット回線があること(スマホ回線は除く)
●応募条件
- 放課後プログラミングクラブへ月3回以上参加できること
- 定期的なアンケートへの回答やオンライン面談、オンライン講座への参加ができること
- 貸し出したパソコンを使ってつくったデジタル作品を月1回提出できること
- 保護者が子供の活動に協力すること
Kids Code Clubは、「子供たちの笑顔と希望をつくる」という目的のもと、経済的理由から学びの機会が制限される子や、生きづらさを感じている子を含め、多様な背景を持つ小中学生に対して、プログラミング学習やデジタルスキル獲得の機会を無料で提供している非営利団体。これまで延べ20,000名以上がプログラミングイベントやクラブ活動に参加し、家庭や学校で利用できる無料のプログラミング教材をWebで150万人以上に提供している。