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子供の体験格差解消を目指す「こども冒険バンク」を開始
体験が不足する家庭と、体験を提供する企業をつなげる取り組み
2024年9月25日 08:30
特定非営利活動法人フローレンスは、シェアリングエコノミーサイトなどの構築を手がける株式会社カスタメディアの協力のもと、子供の体験格差を解消するためのWebプラットフォーム「こども冒険バンク」を開始した。
自然体験や社会体験などの課外活動が子供の社会情動的スキルの強化に役立つことが明らかになっているが、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンの調査によると、世帯年収300万円未満の家庭の子供は、3人に1人が学校以外の体験活動を何もしていない。
フローレンスは、相対的貧困の家庭を支援する中で子供の体験が不足している状況を目の当たりにし、2023年に「#夏休み格差をなくそう プロジェクト」というキャンペーンを実施。大きな反響を受けて、今回のプラットフォーム開発に至った。
こども冒険バンクでは、経済的な理由で文化的体験やスポーツ、習い事、旅行などの体験機会が限られる子供たちを支援することを目的として、企業が無料で提供する体験コンテンツをサイトから選んで申し込みできる。
申し込みが可能な「冒険(体験)」は、サービス開始時点で17社から提供され、現時点での体験枠は約1700枠となっている。学習体験やレジャー・アミューズメント、文化体験など幅広い分野の体験がそろっており、カテゴリーや対象年齢、エリアなどから探すことが可能だ。
同プラットフォームは、家庭の経済状況にかかわらず、全ての子供たちが等しく体験に参加できるようにするため、会員登録後に毎月一定の「冒険チケット」を発行。チケットの数だけ「冒険」に無料で参加できる。
また、会員登録から体験の申し込み、新着情報の通知まで、すべてLINEで完結できるのも特徴の1つだ。LINEだけで継続的にサービスを利用できるため、多くの家庭が体験の機会を得やすい。
なお、同サービスは、18歳以下の子供を養育しており、世帯年収400万以下の家庭のほか、一人親家庭、障がい者(児)家庭が現時点で利用対象となっている。詳細は、利用案内のWebページを参照されたい。