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感情AI解析で「面接力」をアップ、高校生の進学や就活を支援

株式会社comiproが、高校の進学・就職活動支援を目的とした面接・プレゼンテーション授業に感情AI解析システム「comiproAI」を導入

株式会社comiproは、高校生の進学や就職活動を支援するため、同社が提供する面接・プレゼンテーション授業に、感情AI解析システム「comiproAI」を導入。山口県立西京高校と青森山田高等学校、桜丘中学高等学校に出前授業を実施した。

この取り組みは、独立行政法人中小企業基盤整備機構の「起業家教育出前授業実施支援」の一環として実施するもので、非言語コミュニケーションスキルを強化し、進学や就職活動の成功率向上を目的としている。

同社が開発したcomiproAIは、アイトラッキングと感情AI解析を活用し、面接やプレゼンテーションにおけるユーザーの「集中力」「興味の度合い」「視線」を解析する。表情や視線の動き、声のトーン、姿勢など、言葉以外の手段を使って伝えるコミュニケーションの要素を解析することで、改善点を客観的に把握できる。

感情AI解析システム「comiproAI」

同システムを活用した授業では、「伝わる話し方」や表情トレーニング、スライド作成のポイントを生徒に指導。さらに、実際の面接やプレゼンテーションを想定した実践練習を実施し、同システムによる解析とフィードバックを提供した。

感情AI解析を体験する山口県立西京高校の生徒
面接の実践練習中に感情AI解析を体験する山口県立西京高校の生徒たち
生徒に回答する株式会社comipro代表取締役社長の櫻井知里氏

授業を受けた生徒たちは、自分の話し方や表情の癖を意識し、自信を持ってプレゼンテーションや面接に臨めるようになった。教員からは、「教員が面接練習をしても、生徒一人一人の癖を指摘するのは難しい。AIを使うことで自分自身で癖に気が付くきっかけができた」「視線や表情は意識しないと直らないので、AIがあると便利だと感じた」といった声が寄せられているという。

櫻井氏にアドバイスを求める桜丘中学高等学校の生徒たち
桜丘中学高等学校の生徒による熱心な講義メモ

同社は、表情や視線といった非言語コミュニケーションスキルを向上させるため、教育現場におけるAI活用の新たなモデルを確立し、テクノロジーを活用した効果的な進学・就職活動支援などに今後も取り組むとしている。