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中高生の自動運転ロボコン「GLOBAL TECH」の国内優勝者が世界大会で3位に入賞

GLOBAL TECH世界大会の様子

 株式会社ICHINOYAは、同社が国内で開催したGLOBAL TECHのロボットコンテスト優勝チームが米国ボストンのマサチューセッツ工科大学(MIT)で開催された世界大会で3位となったことを発表した。

 GLOBAL TECHは、MITのカリキュラムを利用して、小型自動運転車のプログラミングや自動運転技術を学ぶスクールを提供しており、これまで200校以上の学校から150名以上の生徒が参加している。同社は2024年度から、スクール活動に加えてロボットコンテストを開催し、優勝チームを世界大会に派遣することとした。

GLOBAL TECHで利用する小型自動運転車

 今年度のGLOBAL TECHでは、全国から23名の中高生が参加して2月から5月までプログラミングと自動運転技術を学び、小型自動運転車の自動走行プログラムを作成した。

 6月16日に開催した日本大会では、合計8チームが自らが作成した自動走行プログラムでタイムアタック形式のレースを実施。コース内の障害物を避けながら完走する速さを競い、開成高校の1年生3人で構成されたチームが優勝。渡航費用を含む賞金100万円と世界大会への出場権を獲得した。

GLOBAL TECH日本大会の閉会式の様子

 世界大会は、小型自動運転車のレース(Autonomous RACECAR Grand Prix、以下RACECAR)など、合計16のプログラムで構成され、世界中からオンラインを含めて400名以上の中高生が参加。参加者は、MITの学生や各国代表と交流を深めるともに、MITやスポンサー企業から近年の研究や商品開発の講義を受けた。

世界大会期間中の学習風景

 RACECARは、MITのアイスホッケー場を使い、日本大会よりも障害物の種類が多いコースで実施。アメリカ選抜の8チームと、各国選抜の7チームに分かれて開催し、日本チームはインターナショナル部門で第3位となった。

 世界大会に参加した開成高校の中嶋さんは「MITに行けたことは非常に貴重な経験。世界大会で同じ熱意を持って自動運転車の開発に取り組んでいる人たちとつながることができ、自分にとって大きな刺激となった」と語っている。