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LINEで学校と保護者の連絡が可能に、岡山市立学校126校で利用開始

「GovTech Express」のシステムを利用

 スマートフォンによる行政サービス提供の基盤となるLINE拡張サービス「GovTech Express(ガブテック エクスプレス)」を提供する株式会社Bot Expressは、岡山市の市立学校(小学校、中学校、義務教育学校、高等学校)126校において、岡山市LINE公式アカウントを通して、学校と保護者が連絡可能となるシステムの利用を4月7日から開始した。

 GovTech Expressを使ったこのシステムによるLINEの連絡では、保護者が24時間欠席や遅刻などの連絡が可能で、学校は欠席や遅刻の情報とともにその理由まで蓄積できるため、出欠状態の把握が可能になる。

 また、クラス、学年、部活、PTAなどの単位で子供に関係する情報や、臨時休校、緊急時の対応等の注意喚起などがLINEで配信でき、メッセージにはファイル添付もあり、紙による配布と違っていつでもどこでも確認できる。さらにアンケート機能で、個人懇談や家庭訪問の希望日時調整も可能になるといった特徴がある。

利用方法

 利用方法は岡山市役所公式LINEを登録し、メニューの「子育て情報」から初回登録すると2回目以降は必要な手続を選択して申請できる。

 システムは、岡山市LINE公式アカウントとGovTech Expressを連携させたもの。クラウドコンピューティングサービスの「Salesforce」をプラットフォームとし、データもSalesforce上に保存されるため、LINE上には個人情報などの情報が保存されず、セキュリティ面でも安心だとしている。

すべて暗号化された通信

 なお、岡山市では、市民と行政とのコミュニケーションを岡山市LINE公式アカウント上で実現するために「GovTech Express」を導入し行政サービスへの活用を予定しているが、まずは今回の教育現場のDXから開始、教職員の働き方改革を実現し「子どもと向き合う時間」の充実を目指すという。