こどもとIT BookLab

AI時代に必要な「上手に疑う力」、小学生向けクリティカルシンキング本が登場

このコーナーでは、教育や子育て、テクノロジーに関する話題の書籍や、読者の皆さまの学びや情報収集に役立つ書籍を紹介します。
『10歳からのクリティカルシンキング 「それって本当?」からはじまる思考レッスン』(編著者:植原 亮/発行:合同出版株式会社/出典:合同出版株式会社、以下同じく)

合同出版株式会社は、植原 亮氏の児童書『10歳からのクリティカルシンキング 「それって本当?」からはじまる思考レッスン』を2026年8月3日に発売した。

同書は、受け取った情報をそのまますぐに信じるのではなく、その情報にきちんとした根拠があるかを確かめながら判断する「クリティカルシンキング」を学ぶ児童書である。クリティカルシンキングを使ってじっくり考えると、言葉や数字に隠されたトリックや、自分の思い込み・決め付けに気付くことができるというのが書籍のテーマとなっている。

クイズとイラストで、言葉・因果関係・数字に隠されたトリックを明らかにするコツがわかる

特に、情報が多く流通し、AIからさまざまな答えを得られる中で、示された答えや情報をそのまま受け入れず、根拠を確認する考え方をまとめている。104問のクイズを楽しみながらクリティカルシンキングの力が身に付くように工夫しており、子供だけでなく、論理的思考力や批判的思考力が求められる大学生や社会人、教育に携わる人にも役立つ内容だ。

104問のクイズを楽しみながらクリティカルシンキングの力が身に付くように工夫

同書では、① 脳のクセを知る 、② クリティカルシンキングのテクニックを学ぶ 、③ 日常生活の場面で実際に使ってみる 、という3ステップで構成。目に見えるものが正しいとは限らないことや、誰にでもある思い込みについて紹介し、言葉にだまされない具体的な方法やクリティカルシンキングの活用方法を解説している。

見る人によって違うものに見えることがあるケースなど、人間が誰しも持っている「脳のクセ」を紹介
クリティカルシンキングのスキルについて、順を追って解説
日常生活の事例からクリティカルシンキングを使う方法や、身の回りの情報に接する注意点がわかる

編著者の植原 亮氏は、東京大学大学院情報学環・学際情報学府准教授で、科学哲学、分析哲学、脳神経倫理学を主な研究分野としている。同書は植原 亮氏にとって初の児童書となる。

編著者プロフィール

植原 亮(うえはら りょう)

1978年、埼玉県生まれ。東京大学大学院情報学環・学際情報学府准教授。東京大学教養学部基礎科学科卒業、同大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。関西大学総合学部教授などを経て、現職。主な研究分野は、科学哲学・分析哲学、脳神経倫理学。

単著に『セルフコントロールの教室』(大和書房)、『科学的思考入門』(講談社現代新書)、『遅考術』(ダイヤモンド社)、『思考力改善ドリル』『自然主義入門』『実在論と知識の自然化』(すべて勁草書房)、共著に『道徳の神経哲学』(新曜社)、『人工知能とどうつきあうか』『脳神経科学リテラシー』『脳神経倫理学の展望』(すべて勁草書房)など。

執筆者一覧(敬称略)

飯塚理恵(大阪大学人間科学研究科 哲学と質的研究 講師)
小池真由(東京科学大学 工学院経営工学系助教)
佐藤亮司(東京都立大学 大学教育センター 准教授)
戸田 聡一郎(国立精神・神経医療研究センター臨床研究支援部門 研究員)
中澤栄輔(東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻医療倫理学分野教授)
西堤 優(国立研究開発法人 情報通信研究機構 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 主任研究員)
林 禅之(埼玉医科大学医学部助教)

書誌情報

書名:10歳からのクリティカルシンキング 「それって本当?」からはじまる思考レッスン
編著者:植原 亮
発売日:2026年8月3日
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
判型:A5判
ページ数:144ページ
ISBN:9784772616102
発行:合同出版株式会社

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