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コーセーとベネッセ、海の環境課題を学ぶ探究教材を共同開発

沖縄県豊見城市立とよみ小学校で開催した公開授業の様子(出典:株式会社コーセー、以下同じく)

株式会社コーセーと株式会社ベネッセコーポレーションは、サンゴの白化現象などの海の環境課題と企業の保全活動を題材にした探究学習教材「地球に生きる」を共同開発した。同教材は、ベネッセのICT学習ソフト「ミライシード」で2026年9月24日から配信を開始している。

教材は小学校高学年の理科での活用を想定し、全2時間で構成。暮らしを支える水を入り口に、水と海、生き物、人の生活がどのようにつながっているのかを学び、企業による環境保全の取り組みについて理解を深める内容となっている。

1時間目では、水が川から海へとつながり、生き物や人の暮らしを支えていることを扱う。海の生態系におけるサンゴの役割や、海水温の上昇によって起こる白化現象についても学ぶ。さらに、コーセーの商品づくりと自然との関係や、スキンケアブランド「雪肌精」が2009年から取り組む「SAVE the BLUE Ocean Project」、高水温に耐えられるサンゴの研究事例などを教材に取り入れた。

2時間目では、児童が水や海、サンゴについて気になったことから問いを設定し、調べ学習を行う。調べた内容や考えを友だちと共有し、異なる意見にも触れながら、環境課題に対して自分たちにできる行動を考える流れとなっている。

授業用カードのイメージ

教材開発の背景には、コーセーグループが続けてきた海洋環境の保全活動がある。SAVE the BLUE Ocean Projectでは、売り上げの一部を活用し、沖縄県読谷村の海でサンゴを育成・移植。2009年の開始以降、植え付けたサンゴは約1万3,000㎡を超えるという。こうした活動で得た知見と、ベネッセの学習ツールを組み合わせ、環境問題を自分の生活と結び付けて考える教材として開発した。

配信に先立つ2026年9月15日には、沖縄県豊見城市立とよみ小学校の4年生(2クラス・50名)を対象に公開授業を実施した。児童はタブレット端末を使って考えを共有し、サンゴを守るために自分たちができることを話し合っている。赤土の流出を防ぐために植物を植えることや、ゴミを捨てないことなどの案も出た。

タブレット端末で考えを共有し、サンゴを守るアイデアを発表

授業のまとめでは、児童が考えた環境保全の行動を「雪肌精」の化粧水ボトルをかたどったカードに書き、白化したサンゴを描いた大きな絵に貼るメッセージアートを制作。担当教員は、「授業の初めは『サンゴってきれい』という程度の感想だった児童たちが、直面する課題を知ることで、自分たちに何ができるのか意欲的にアイデアを考えるようになり、その変化をうれしく思った」とコメントしている。

メッセージアートを制作する児童たち

同教材は、ミライシードの協働学習アプリ「オクリンクプラス」を利用している学校であれば、申し込み不要でいつでも利用が可能だ。