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園児の置き去り防止をICTで支援、「見守りリストバンド」バスモードを実証

株式会社IBISが、送迎バスにおける子供の置き去り事故防止と、保育士・運転手の業務負担軽減を目的として、「見守りリストバンド」の「バスモード」について実証実験を開始(出典:株式会社IBIS、以下同じく)

株式会社IBISは、スポーツ保育園・学童クラブの「キッズ大陸フロンタウン生田園」で、同園の送迎バス3台3路線を利用する園児を対象に、置き去り事故の防止と職員の負担軽減を支援する「見守りリストバンド」の新機能「バスモード」の実証実験を8月19日から開始した。

送迎バスでは、園児の降車時に点呼や車内確認を行い、複数の担当者で確認することが求められている。一方、こうした確認作業を続けることは、保育士や運転手にとって負担にもなる。今回検証するバスモードは、人による確認を機械に置き換えるのではなく、担当者が行う確認作業を側面から支援し、負担を軽減することを目的としている。

バスモードでは、園児が装着する見守りリストバンドと、バス車内に設置したスマートフォンの間でBLE(Bluetooth Low Energy)と呼ばれる省電力のBluetooth通信を行う。これにより、どの園児がバスに乗っていたかという情報をスマートフォンに記録する。

(左)装着の様子、(中)リストバンド・タブレット・スマートフォンで利用、(右)バス乗車中はリストバンドとスマートフォンを利用

バスが施設に到着した後は、バス用スマートフォンを施設内のタブレットに近づけ、記録した情報を転送する。タブレットは、バスには乗車していたものの、施設内ではまだ検知されていない園児がいるかを自動で照合。該当する園児がいた場合は、保育士や運転手に通知し、車内確認や点呼を行う際の気づきにつなげる。

「見守りリストバンド バスモード」の利用イメージ

この仕組みは、点呼や車内確認そのものをなくすものではない。既存の確認に加えてシステムによる照合を行い、人による見落としの可能性を知らせることで、確認漏れのリスクを減らすとともに、職員の心理的、実務的な負担を軽減できるかを確かめる。

実証期間は2026年8月19日から10月2日(金)までの実施予定。検証項目には、バス車内での置き去り防止への活用可能性のほか、リストバンドとスマートフォン間のBLE通信による検知精度、スマートフォンからタブレットへの情報転送の運用性などが含まれる。

さらに、保育士や運転手の負担軽減につながるか、既存の点呼や確認作業とどのように組み合わせられるか、現場で受け入れられる仕組みになっているかも確認する予定となっている。3台のバスを複数路線で同時に運用できるかという点も検証対象だ。

見守りリストバンドは、体温の取得による早期の気づき支援や、省電力での運用を特徴としている。コイン電池で約半年駆動する設計で、子供が日常的に使うことを想定。IBISは同園で、見守りリストバンドを使った熱中症予防の実証実験も行っている。

キッズ大陸フロンタウン生田園