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宿題にAIを使うのはあり? 保護者500人調査で見えた不安とは

株式会社アタムが、小中学生の子供がいる保護者500人を対象に実施した「AIを使った勉強・宿題に関する意識調査」をランキング形式で発表(出典:株式会社アタム)

オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタムは、小中学生の子供がいる保護者500人を対象に実施した「AIを使った勉強・宿題に関する意識調査」をランキング化し、2026年4月22日に発表した。

子供が勉強や宿題にAIを使うことについては、「あり」が15.6%、「どちらかと言えばあり」が39.4%で、合わせて55.0%となった。一方で、「どちらかと言えばなし」は33.6%、「なし」が11.4%で、慎重な見方は計45.0%となっており、保護者の受け止めは賛否が分かれている。

55.0%が子供が勉強・宿題にAIを利用するのは「あり」と回答

「子供が勉強・宿題でAIを利用しているか」を聞いたところ、「頻繁に利用している」が3.8%、「たまに利用している」が31.4%で、合わせて35.2%だった。「全く利用していない」は38.8%、「あまり利用していない」は23.8%、「わからない」は2.2%で、利用の広がりには差があることも示された。

勉強・宿題でAIを利用している子供は35.2%

勉強や宿題でのAIの使い道は、「解答方法の提示」(10.6%)が1位で、「情報検索のツール」(10.2%)が2位だった。次いで「問題の回答出力」(9.0%)、「アイデア出しのサポート」(8.8%)、「文章作成の補助」(7.0%)と続く。

勉強・宿題での子供のAIの使い道1位は「解答方法の提示」

自由回答では、「理解できていない部分について、AIに『誰でもわかるように教えて』『1から丁寧に教えて』などと聞いて、理解を深めるために使っていた」といったコメントも寄せられており、「解答方法の提示」「情報検索のツール」「解説」など、勉強や宿題を進めるための補助として使っている子供が多い。

一方、保護者が抱く不安の1位は「考える力の低下」で42.8%だった。2位は「情報の取捨選択の難しさ」(17.4%)、3位は「学習意欲の低下」(16.8%)、4位は「学力の低下」(10.6%)だった。続いて「情報の正確性」(8.2%)、「AIへの依存」(6.0%)、「調べる力の低下」(4.4%)が挙がっている。便利さがある一方で、思考の過程や判断の力が弱まることへの懸念が大きいことがわかる。

保護者が抱く不安の上位は、「考える力の低下」「情報の取捨選択の難しさ」「学習意欲の低下」

「勉強・宿題で子供がAIを使うために必要なルール」に関する設問では、「最初から使うのは禁止」が33.6%で最多となった。2位は「大人による確認」(23.2%)、3位は「サポートツールとしての利用」(15.0%)となっている。

勉強・宿題でAIを使うために必要なルールは「最初から使うのは禁止」

保護者からは「本当に最後のお助け道具として使うこと。まずしっかり自分で考えること(20代 女性)」「まずは自分だけで解いてみる。わからないことは教科書などで調べてみる。最終手段としてAIも活用してみる(30代 女性)」といったコメントが寄せられた。

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主幹研究員・准教授 豊福晋平氏

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主幹研究員・准教授の豊福晋平氏は、「生成AIの利用について、『考える力が低下する』という懸念が生じるのは、自然なこと」とコメント。一方で、AIの広がりによって、学びは単純な作業から「考えること」や「判断すること」へと重心が移りつつあるとし、「大切なのは、使うかどうかを一律に決めることではなく、『どの場面で使うか』『何を達成することが重要なのか』を子供自身が考えられるようになることだ」と述べている。

【調査概要】
調査対象:小中学生の子供がいる人
調査期間:2026年3月16日~17日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性398人/男性102人)
回答者の年代:20代 8.2%/30代 40.2%/40代 45.6%/50代以上 6.0%