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学業・人間関係・生活リズム、小中学生の行き渋りを引き起こす3つの壁──塾選ジャーナル調べ
2025年10月30日 15:00
株式会社DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」は、学校への行き渋りに関するインターネット調査の結果を2025年10月29日に発表した。対象は、小中学生の子供を持つ保護者500名で、およそ5人に1人が「子供が学校に行きたがらないことがある」と回答している。
調査によると、小学生の子供が学校に行きたがらない理由の1位は「学業面でのストレス」で、41.4%の保護者が回答した。学習内容や授業の進め方、教員の教え方などへの不満が背景にある。また、34.5%が「友人関係の悩みやトラブル」、24.1%が「生活リズムの変化(朝起きられない、夜眠れない)」と回答した。
友人関係の悩みやトラブルに関しては、「友達に誤解されて行きたがらない。精神的なことから朝になると気持ち悪くなる」(茨城県 小学2年生 保護者)や「クラスメイトに注意された事を引きずり、怒られて許してくれないから行きたくないという」(群馬県 小学5年生 保護者)などのコメントが寄せられている。
中学生の場合、学校に行きたがらない理由の最多は「体調不良」で43.3%だった。アンケートのコメントからは、部活や習い事による過密なスケジュールで休息が不足し、疲労が蓄積していることが明らかとなっている。次いで、「友人関係の悩みやトラブル」「生活リズムの変化」がともに23.3%で続いた。
学校に行くのを渋るようになった子供が、どれくらいの頻度で学校を休んでいるかを聞いたところ、「休んでいない」が46.6%で最も多く、登校しぶりがあっても実際には学校に通えているケースが多いことがわかった。
一方で、週に1回以上学校を休んでいる子供の合計は26.1%で、4人に1人が不登校といえる状態になっている。また、「月1日程度」が27.3%を占めており、定期的に休むわけではないが、ときどき学校を休む子供が一定数いることも明らかになっている。
その後の変化としては、「行き渋りがなくなり、学校に行くようになった」が25.0%、「行き渋るが、学校に行くようになった」が59.1%だった一方、「さらに行き渋り、学校を休む日が増えた」と答えた保護者も9.1%存在した。
学校以外の学びの場について聞いたところ、「学校以外の学びの場は利用していない」と回答した保護者が約7割にのぼった。利用者の中では「学習塾」が11.4%、「通学型のフリースクール」(9.1%)、「教育支援センター」(5.7%)、「通信教育」(5.7%)が上位となっている。
子供が登校を渋ることは、保護者にとっても深刻な悩みをもたらしている。対応に戸惑う声や、仕事との両立の難しさ、学力の遅れや将来への不安を訴える声が多く寄せられた。
- 子供の気持ちは尊重してあげたいが、どう対応すべきか悩んだ(福岡県 小学2年生 保護者)
- どこまで甘やかして良いのか悩んだ。寄り添いたい気持ちと、社会の厳しさを教えたい気持ちのはざまだった(群馬県 小学6年生 保護者)
- たびたび仕事を休んだり、働き方を変えたりしなければならなかった(栃木県 小学5年生 保護者)
- 急に仕事を休まなくてはならないので、職場に迷惑がかかる。気まずい(滋賀県 小学2年生 保護者)
- 学校に行かないことで、同学年の児童より勉強が遅れることが心配(東京都 小学2年生 保護者)
- 今後、進路選択が本人の希望と離れたものになる可能性が増えること。将来的な自立への心配(京都府 中学1年生 保護者)
子供が学校に行きたがらないときの対応策として、保護者からは「まずは子供の気持ちに寄り添うという姿勢を見せる」「担任の先生・病院・スクールカウンセラーに相談する」「親自身の働き方や考え方を見直す」といった行動が挙がっている。
塾選は、学校への行き渋りについて家庭だけで解決しなければならないわけではなく、学校の教員やスクールカウンセラー、教育支援センターなど、頼れる場所が数多くあると指摘。同じような悩みを抱える保護者同士で情報交換することも、孤独感を和らげることにつながるとまとめている。
調査対象:小・中学生いずれかの子供を持つ保護者(有効回答数500名)
調査時期:2025年7月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「不登校」についての調査
※同アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合がある





























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