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都立高校における生成AI導入と活用事例を紹介、JAPET&CECが研修セミナーを無料配信

一般社団法人日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)が、東京都が導入した専用生成AI基盤「都立AI」に関する研修セミナーを無料配信

一般社団法人日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)は、東京都が全都立学校に導入した専用生成AI基盤「都立AI」に関する研修セミナー「AI時代の学校教育を考える ― 都立AIに学ぶ挑戦と可能性」のオンデマンド配信を開始した。

同セミナーでは、東京都教育庁や文部科学省の担当者が登壇し、都立AI導入の経緯や実践事例、教育における生成AIに関する取り組みと方針、生成AIパイロット校での最新事例を紹介している。

都立AIは、コニカミノルタジャパン株式会社が生成AIサービス基盤の構築・運用業務を2025年4月に東京都教育庁から受託。5月12日からは、全都立学校256校に在籍する約16万人の児童生徒と教職員が生成AI基盤を活用できるようになった。

この取り組みは、生成AIの急速な普及に対応し、子供たちがAIとともに学ぶ環境を整えることを目的としている。背景には、情報の正確性や活用方法を教育現場でどう指導するかという課題がある。東京都は全国に先駆け、専用生成AI基盤「都立AI」を導入することで、安全で効果的な活用環境を整備した。

講演では、東京都教育庁 総務部デジタル推進課の中村伸也氏が登壇し、専用基盤の選択に至るまでの経緯や背景のほか、実際の学校での活用事例、今後の方針について説明している。

また、文部科学省からは初等中等教育局 学校情報基盤・教材課の伊勢本惇示氏が登壇。2024年12月に改訂された「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」に基づき、学校でどのように生成AIを適切に活用すべきかを解説した。

同セミナーは、2025年11月30日(日)まで無料で視聴可能だ。対象は、全国の教育委員会と自治体職員と教職員で、視聴には専用フォームから申し込みが必要。

オンデマンド配信概要
配信期間:2025年10月27日(月)~11月30日(日)
対象者:全国の教育委員会および自治体職員関係者、教職員
動画時間:約75分
主催:一般社団法人日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)
共催:日本教育工学協会(JAET)
協賛:コニカミノルタジャパン株式会社
後援:文部科学省、総務省、経済産業省、デジタル庁
視聴申し込み:専用フォームより