ニュース
ヒューマンのロボット大会、鳩が動く鳩時計ロボットがMVPに、テクニカル部門は小6女子が初優勝
第15回 ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室全国大会
2025年9月19日 15:00
ヒューマンアカデミー株式会社の児童教育事業「ヒューマンアカデミージュニア」は、8月23日に東京都文京区の東大安田講堂において「第15回 ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室全国大会」を開催した。同社のロボット教室に通う生徒の中から予選を勝ち抜いた30名が競い合い、大会MVPなどが選ばれている。
同大会は、ロボット教室で学ぶ生徒たちの学習成果を発表する場として2011年から開催。部門には、オリジナルのロボットを製作する「アイデアコンテスト」と、ロボットの正確性や技術力をを競う「テクニカルコンテスト」の2つがある。
大会MVPは、大阪府南森町教室の小学4年生 小嶋奏次郎さんが発表した「僕の相ぼう Dove Clock」で、早起きを助ける目覚まし鳩時計。ラックピニオン機構で鳩を前後に動かし、扉を開いて鳩が登場と同時に「はとぽっぽ」の音楽が流れる。1つのモーターで鳩と時計の針を同時に動かし、チクタクチクタクという針の動きなども審査員から評価された。
アイデアコンテストでは、各コースで最優秀賞が選ばれた。プレプライマリー/プライマリーコースの部では、風かおる丘幼稚園教室の年長 下村透己さん、ベーシックコースの部では大高青山教室の小学1年生 潮谷 樹さん、ミドルコースの部では東山公園教室の小学4年生 小舟戸堅斗さん、アドバンスコースの部では宇都宮戸祭教室の小学6年生 安納 更さん。
テクニカルコンテストは浦和コルソ教室の小学6年生 鋒城佑香さんが優勝した。鋒城さんは2回目の出場で、女子の優勝は初。コンテストは自作ロボットで相手のゴールにシュートするPK戦形式のサッカー対決で、本選では1対1で攻撃と守備を行った。決勝戦ではサドンデスまで突入する一進一退の攻防があり、鋒城さんが僅差で勝ち抜いて1位となり、2位は東陽町教室の中学1年生 大北涼介さん。
なお、大会審査委員長でロボット教室アドバイザーを務める株式会社ロボ・ガレージ 代表取締役のロボットクリエイター高橋智隆氏は「私自身、東京大学で教鞭をとる中で、ロボット教室の出身者と出会うたびに、彼らのアイデアと情熱に感銘を受けています。AI技術の発展が目覚ましい今、次世代を担う子供たちが、科学の未来を築いてくれることを期待しています」と総評を寄せた。