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ZEN大学、JASRACとの連携講座「ネット時代の著作権」開講

  • 正田拓也

2025年1月22日 09:55

オンライン大学「ZEN大学」が、一般社団法人日本音楽著作権協会（JASRAC）との連携講座「ネット時代の著作権」を開講

　学校法人日本財団ドワンゴ学園が2025年4月に開学するオンライン大学「ZEN大学」は、JASRACとの連携講座「ネット時代の著作権」を2026年度に開講する。

　同講座では、デジタル技術の発展に伴って発生する著作権について具体的な事例をもとに考察し、これからのコンテンツ業界で活躍する人材の育成を目指す。

　具体的には、ユーザー投稿型（CGM）サイトにおける二次創作などの権利のほか、人工知能（AI）と仮想現実（AR）をめぐる課題を取り上げる予定だ。さらに身近な問題として、日常的にインターネットを利用する際に起こりえる著作権侵害のリスクや解決策も学ぶ。全15回のライブ映像科目を予定しており、チャットなどで教員やほかの学生と交流しながら講座を進める。

　JASRACでは、多くの大学で著作権に関する講座を実施しているが、今回の講座は著作権そのものを学ぶだけでなく、社会での実例も交えた実践的な内容であることが特徴。コンテンツ業界の最前線で働く人をゲスト講師として迎え、学生が著作権の基本的な仕組みを理解するだけでなく、実際に起こる事例について考える力を持つことも目指している。

　講座の担当は、著作権の制度論や知的財産法を専門とする濱口太久未教授が務める。ゲスト講師は、決まり次第公表する予定だ。

日本財団ドワンゴ学園理事長 山中伸一氏

　日本財団ドワンゴ学園理事長の山中伸一氏は、「著作権に関する知識はデジタル産業を支える根幹となり、ビジネスの現場やコンピュータサイエンスなどの世界においても著作権を理解しておくことは今や欠かせない時代」とし、ZEN大学でゲームなど日本を支えるデジタル産業を学べる授業を数多く用意していることから「本講座を通じて多くの学生が著作権についての正しい知識を身に付け、新たな産業の担い手になることを期待する」とコメントしている。