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ZEN大学がミネルバ大学と国際協働、逗子の海を再現した「デジタル教材」を1日で制作

ZEN大学がアメリカ・ミネルバ大学の学生たちを招き、初の国際協働プログラムを2025年10月31日に実施(出典:学校法人日本財団ドワンゴ学園)

ZEN大学(本拠地:神奈川県逗子市)は、アメリカ・ミネルバ大学の学生と初の国際協働プログラムを2025年10月31日に実施した。このプログラムは、日本財団による支援のもと、場所を選ばない学修を強みとする大学として、オンラインと現地体験を融合した新しい学びを実現する試みである。

当日は、逗子キャンパスと逗子海岸を舞台に、日本をはじめ、欧米、アジアなど多様な国・地域から集まった学生たち約40名が大学の垣根を越えて協働チームを編成して活動。逗子海岸でのビーチクリーン活動で得られた「自然物と人工物の区別の難しさ」の気付きを基に、マインクラフトを使って小学生向けのデジタル教材を共同制作した。

和やかに交流するZEN大学とミネルバ大学の学生
自然物と人工物を確認しながらゴミ拾い

教材制作では、「スプレー缶を可燃ゴミに捨てようとするとエラーが出る」仕組みなどを実装。プレイヤーにその理由を考えさせる工夫を盛り込むことで、単なるゲームの枠を超えた教育ツールが完成したという。

マインクラフトを活用
両大学の学生が議論しながらチームで教材を制作

発表会では、それぞれのチームが作り上げた「逗子海岸」をプレゼンテーションで披露。チームそれぞれの独自の斬新的な逗子海岸を創り上げ、単なる交流にとどまらず、互いの強みを生かした教材制作という具体的なアウトプットまでを1日で完遂する、実践的なプログラムとなっている。

両大学の学生がチームで制作した教材をプレゼンテーション
各チームのプレゼンテーションへのフィードバック

両大学は、「キャンパスに縛られず、どこからでも学ぶ」というオンライン学修を強みとしており、今回の協働では、言語や文化の違いを超えた連携が実現した。

参加した学生からは「Slackなどのツールを日常的に使いこなし、アイデアをデジタルで形にするスピードが非常に速いことに驚いた」「国によってゴミ分別の基準が違うことなど、互いに新しい発見があった」という声が寄せられている。