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「やばい!」で終わらせない、文芸評論家の三宅香帆氏が中学生に「言語化」の出張授業を実施
2025年12月19日 15:30
文芸評論家の三宅香帆氏が、大阪国際中学校・高等学校で中学生約300人を対象に、言語化をテーマとした特別授業を2025年12月17日に実施した。
同授業はマイナビ出版が主催し、中学生の言語化能力と出版業界への興味関心の向上を目的に実施したもの。三宅氏は『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)などの書籍を執筆しており、今回、特別講師として登壇している。
三宅氏は、読書が「みんなが常識だと思っていることを超えてくる価値観を伝えてくれる行為」であることを強調し、読書感想文を例に発信の方法について解説。言語化の際には「具体化」と「自分ごと化」が重要だと述べ、自身の読書体験を例に挙げながら説明している。生徒たちは真剣な表情で耳を傾け、メモを取りながら学びを深めた。
授業の後半では、三宅氏の話をもとに、生徒自身が体験した出来事を言語化するワークショップも実施。生徒たちは、この1年の中で印象に残った体験を選んで自分の言葉で具体化し、発表を通して他者に伝える力を養っている。
授業終了後、マイナビ出版 代表取締役社長執行役員の角竹輝紀氏は、「今回の出張授業を通じて、読書の楽しさや言語化の面白さを改めて実感してもらえたら」と語り、今後も若い世代への支援を継続していく意向を示した。
登壇者情報
三宅香帆(みやけ かほ)
文芸評論家、京都市立芸術大学非常勤講師。1994年生まれ。高知県出身。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程中退。
著書に『人生を狂わす名著50』(ライツ社)、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(サンクチュアリ出版)、『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』(笠間書院)、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)、『「好き」を言語化する技術』(ディスカヴァー携書)など多数。






























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