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教科等横断型授業に向けて、With The Worldとブリタニカ・ジャパンが協業
百科事典を利用した国際探究プログラムを実施
2025年1月15日 08:30
国際交流授業を提供する株式会社With The Worldは、教科等横断的な学習をより多くの学校に届けることを目指し、百科事典のブリタニカ・ジャパンと協業すると2025年1月14日に発表した。
STEAM教育など、教科等横断型学習の重要性が提唱される一方で、教職員の負担やリソース、時間の限度などの理由から教育現場に導入するのが難しい状況もある。これらの障壁を取り除き、生徒の力を存分に育てることができる授業モデルを、With The Worldとブリタニカが協業して作り出すのが狙い。
信憑性と安全性が評価されている教材であるデジタル百科事典「ブリタニカ・スクール」を提供するブリタニカと、世界67カ国・約500校の提携校とのつながりや交流校の選定、授業の企画、運営などをサポートするWith The Worldが協業。これにより、教職員の負担を軽減して、限られた時間で教科等横断型学習を取り入れ、生徒が自ら学び、考え、表現できる授業モデルを提唱するという。
今回の協業により、教科等横断型の国際交流プログラムを2025年3月26日(水)と3月28日(金)に実施する。探究学習における「探究テーマの設定」に悩む教職員が多くいることを背景に、身の回りの「課題」について理解を深め、世界の生徒と意見交換することで、自身が興味のあるテーマの発見を目指す。
<Day1:教材を使って調べ学習>
世界中の多様な分野の知識を集約し、正確かつ信頼性の高い情報を得ることができる「ブリタニカ・スクール」を使用して、身の回りにあるマイナス(否定)の言葉を切り口として、自分自身が興味のある課題を見つける。
<Day2:国際交流・プレゼンテーション・ディスカッション>
Day1のテーマ学習で見つけた、「私の身の回りにある『不』(社会問題)」を、日本と海外の生徒たちが英語で意見交換する。
自分が何に対して、課題を感じるのかは社会情勢や文化に影響を受ける。そこで、相手国の生徒が感じる「課題」から多様な視点を学ぶほか、身の回りの「不」がなくならない原因について意見交換する。これにより、実践的な英語コミュニケーション力はもちろん、多様な視点を理解する柔軟性、自分の考えを明確に伝える表現力、他者との協働の中で意見を深めて形成する力など、生徒が将来活躍するために必要な能力を養うことを目指す。