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YouTube、子供と保護者のアカウントのリンクが可能に

動画のアップロードやライブ配信時に通知を送付

日本語版YouTube公式ブログで13歳から17歳の子供に対する保護者向け管理機能を提供することを発表(出典:日本版YouTube公式ブログ)

Googleは、日本語版YouTube公式ブログにて、青少年用の新しい管理機能を発表した。YouTube Youthプロダクトマネジメント担当ディレクターのJames Beser氏によると、13歳から17歳の子供とその保護者がアカウントをリンクして利用できる新たな機能を順次展開するという。

同機能では「動画のアップロードについて、何に注意し、自分の安全を守る方法を子供にどう教えたらいいかわからない」という保護者を想定し、青少年を保護するための機能を備えている。

具体的には、保護者と子供が互いのYouTubeアカウントをリンクすることで、子供のYouTubeチャンネルでのアクティビティに関する情報を共有できる。アップロード件数やチャンネル登録件数のほか、コメント件数などの情報が保護者に通知されるほか、子供が動画をアップロードしたり、ライブ配信を開始したりする際にもメールで通知が送られる。

ファミリーセンターの設定画面から子供のアカウントを招待して機能を有効にする操作イメージ(出典:日本版YouTube公式ブログ)

Googleは、アメリカを拠点とし、子供向けの安全で質の高いデジタルコンテンツを提供するCommon Sense Networksと協力し、自分のプライバシーを守ることや個人を特定できる情報を含めないこと、動画視聴者の制限といった観点からユーザーを保護するための取り組みを続けてきた。

これまでGoogleは、摂食障害や自殺を助長するコンテンツ対策のほか、プライバシーやウェルビーイングを守る機能を導入している。さらに、18歳未満の青少年が繰り返し動画を視聴した場合に問題となる「おすすめ動画」を制限する新たな保護対策も開始したという。

今回ファミリーセンターに追加する機能によって、子供たちの自主性を尊重しつつ、保護者が子供のYouTube利用に対してより関与できるようになり、双方のコミュニケーションを深められることが期待されている。