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学校エリアでスマホのカメラ機能を無効化、IoT-EXが児童生徒のプライバシー保護を実現するソリューションを提供
2025年8月4日 08:00
IoT-EX株式会社は、学校内での教職員による私用スマートフォンの不適切な撮影を防止するため、カメラ機能を自動で制御する新しいソリューションの提供を学校向けに開始した。
同サービスは、IoT-EXが提供するクラウド型MDM(モバイルデバイス管理)サービス「BizMobile Go!」に、特許技術を応用したジオフェンス(境界線)機能を組み合わせたものだ。学校の敷地内に教職員のスマートフォンが入ると、すべてのカメラ機能を自動で無効化し、敷地外に出ると再び有効になる仕組みである。
背景には、教職員による児童生徒の盗撮などの事件が複数報じられていることがある。教育現場では私用スマートフォンを業務に利用する場面も多く、利用の自由と学校側の適切な管理の両立が課題となっていた。
同ソリューションでは、学校の敷地を仮想的に区切るジオフェンス技術により、高精度かつ安定的に入退場を検知。標準のカメラアプリだけでなく、LINEやSNSアプリなど、ほかのアプリからもカメラの起動や写真・動画撮影機能を無効化する。ジオフェンスによる位置情報と連携し、教職員のスマートフォンが学校敷地内にある間はカメラ機能を自動的に無効化するポリシーが適用される。
導入により、児童生徒のプライバシーを強力に保護できるほか、教職員が私用スマートフォンの使用に関して不必要な疑念を抱かれることなく、安心して業務に集中できるようになる。また、手動でのカメラ機能制限が不要になることで、管理者の負担が軽減され、保護者や地域住民に対しても、安全対策への取り組みを明確に示せる利点がある。
同社は空港や建設現場、家電量販店などで同様の技術を導入してきた実績があり、その応用として今回の学校向けソリューションを開発した。今後は、教職員の勤怠管理や児童生徒の出席管理、緊急時の安否確認機能などへの拡張も視野に入れているという。なお、Android版は2025年10月にリリースする予定だ。