生徒会主導で明峰中学校の自販機メニューをリニューアル！ 兵庫県川西市

市立明峰中学校の生徒会役員と販売品目が増えた校内の自販機

　兵庫県川西市は、市立明峰中学校の校内に設置される飲料の自販機において、サイダーなどの飲料を増やしたことを発表した。販売にあたっては生徒会がMicrosoft Formsを使ったアンケートを実施、ルール決めなどを経た結果、7月11日から販売品目が増えた。

　川西市では、市内の全中学校で3月から自動販売機を設置しているが、明峰中学で購入できるのはお茶と水で、部活動の生徒のみがスポーツドリンクを購入できる状態だった。

アンケートやルール決めなどを行った明峰中の生徒会役員

　生徒会では「もともと水やお茶だけで、スポーツドリンクもあったが部活動の生徒に限定されていたし、利用者は少ないだろうなと思った」としており、購入数が少ないと自販機撤退の可能性もあると聞いて活動を開始。生徒総会で意思決定をし、Microsoft Formsを使ってアンケートを作成、全校生徒に二次元バーコードを配って回答を呼びかけたところ、約300名の生徒から回答があり、7月初旬に学校側に調査結果を提出した。

　その結果、7月11日から新たな飲料として、川西市にゆかりのある「三ツ矢サイダー」や「三ツ矢 ヲレンジ」などを追加、販売品目が増加した。販売品目増加の効果として、7月18日時点で、ジュースなど新たに販売された飲料はすべて売り切れとなっている。

飲料が増えて生徒や教職員だけでなく、保護者や地域の人も自動販売機を利用するようになったという

　今回、生徒会ではアンケート結果や学校の意見を聞きながら「アレルギーの問題があるので乳製品は販売しない」「地域の方にも利用してもらえるようにコーヒーなどの飲料も入れる」などを決定。さらに「授業中にジュースを飲むことは禁止」「帰り道に出たペットボトルなどのゴミは家まで持って帰る」などのルールも定めている。

　生徒会は、自販機リニューアルについて「希望がかなってよかったし、みんなの声を生かすことができるんだと思った」「明峰中学校のスローガンである、『自らを律する、他人を思いやる、生徒が主体の明峰中』を生かすことができたと感じている」などと話している。

　同校教頭の北口和彦先生と3年担任の根岸 聡先生は「自分たちの手で学校のルールを変えたことは大切で、頑張れば自分たちの意見を通すことができるんだという期待感にもつながる。今回の取り組みは全校生徒にとってプラス」としている。