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鷹の爪団が兵庫県の不登校対策を応援、動画でプロジェクトをわかりやすく解説

ひょうご不登校対策プロジェクト

 株式会社ディー・エル・イーは、兵庫県教育委員会と連携し、同社が制作に関わったアニメ作品『秘密結社 鷹の爪』に登場する鷹の爪団が不登校問題への理解を深めて支援の重要性を訴える動画などを制作、支援を広く呼びかける。

 今回の施策の中心となるのは「ひょうご不登校対策プロジェクト紹介動画」で、YouTubeで公開中。動画では、鷹の爪団の総統、吉田くん、レオナルド博士、フィリップ、菩薩峠くんが登場。妖精のまなぶんから説明を受け、吉田くんと総統が兵庫県の実情や支援内容を理解していく。

妖精のまなぶんから説明を受ける鷹の爪団の5人

 動画内では令和5年度に全国で不登校が34万人いること、教育機会確保法によって不登校の児童生徒に学ぶ機会を与えていることを紹介、支援の方法性としては、自分の進路を主体的に捉えて、社会的に自立を目指すこととした。

全国の不登校児童生徒は34万人いると説明を受けた吉田くん

 また、不登校に対するサポート体制を知らない人も多いと指摘し、兵庫県でさまざなまな支援を行う組織が連携していることを「全県支援ネットワーク」として紹介した。学校での取り組みでは不登校の子供が入れるサポートルームを設置しているほか「ハートフレンド」として支援や相談をして寄り添う年齢の近い人を募集して対応していること、県内各地で相談会で開催していることなどが紹介された。

学校のサポートルームを紹介

 一方、こうした取り組みの結果として、兵庫県の不登校児童生徒数は全国よりも増加率が少なくなり、効果があるとしながらも、不登校が増える傾向には変わらないことから効果があったことを喜ぶことは適切ではないとしている。

 最後に、鷹の爪団の吉田くんが「子供たち自身もSOSを出すこと、誰でもいいから相談すること」と話し、今回の動画のまとめとしている。

どこに相談すればいいかわからないと、問題提起。吉田くんは誰でもいいから大人などに相談することが大事だと最後に訴えた

 動画はYouTube配信のほか、SNSや兵庫県内のデジタルサイネージなどを通じて配信する。ディー・エル・イーでは、動画のほかにCM、リーフレットを通じて「ひょうご不登校対策プロジェクト」を知ってもらうこととして啓蒙活動を展開するという。

●ひょうご不登校対策プロジェクト