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ストリートスマート、Google for Education活用表の新バージョンを公開―堀田龍也先生との共同研究によるアップデート
2024年4月30日 15:00
株式会社ストリートスマートは、小中学校の子供たちの情報活用能力育成を支援する「Google for Education活用表」の新バージョンを発表した。
「Google for Education活用表」は、情報活用能力を具体的な学習活動に関連付けて体系化した教員向けの指標として、2023年5月に公開された。活用表の公開以降、ストリートスマートがICT支援を行う学校の教員から「授業中に情報活用能力を育むにはどうすればいいか」「各学年でどれぐらいICTスキルを活用できるといいか」といった声が多く寄せられたという。
そこで、東京学芸大学の堀田龍也先生との共同プロジェクトを2023年6月からスタート。佐藤和紀先生(信州大学教育学部)をはじめとして、小学校の現役教員による知見やアドバイスを基に活用表のアップデートを行った。
新しい活用表では、子供たちが主体的に情報活用能力を高めることを重視し、学習者自身が楽しみながら能力を向上できるような構成とした。具体的には、基本操作の習得からスタートし、段階的に課題解決をするためのステップが4つに分かれている。
情報活用能力を育むための4つのステップ
ステップ1(小学1年生・小学2年生):基本操作の習得
ステップ2(小学3年生・小学4年生):汎用的なツールの活用
ステップ3(小学5年生・小学6年生):場面に応じたツールの選択
ステップ4(中学生):課題解決のための活用方法の選択
活用表には各ステップで目安となる学年が明記されているが、自分のペースで取り組むことが可能で、必ずしも該当学年から始める必要はないという。また、情報活用能力を高める活動(ミッション)が用意されており、ステップ1から順番に進めたり、ヒントを参考に前のステップからやり直すことができる。
さらに、個々の学習進度に合わせて自由に編集できるため、一人ひとりの学びの特性に合わせたカスタマイズが可能となっている。
ミッションを達成し、スプレッドシートのチェックボックスをクリックすると、表紙のイラストが徐々に表示されるほか、オリジナル動画やヒント集(PDFファイル)の二次元バーコードが表示されるなど、子供の好奇心をくすぐる仕掛けも用意されている。
なお、教員用の活用表も用意されており、概要や使い方の説明のほか、ステップに関する記載例も掲載されているため、ICT活用に不安がある教員も安心して利用できるという。
活用表を利用するには、master studyへの会員登録(無料)が必要。