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小中学生向け情報活用能力診断ツール「ジョーカツ」、実証レポートを公開

情報活用能力診断結果レポート公開

一般社団法人国際エデュテイメント協会は、小学生から中学生の情報活用能力を診断するツール「ジョーカツ」の実証プロジェクト第1弾を実施し、そのレポートを公開した。

実証プロジェクトは、2023年11月から2024年3月31日に、国内6地域(北海道札幌市、宮城県登米市、茨城県那珂市、長野県喬木村、大阪府守口市、大阪府泉南市)で実施した。小学5年生から中学3年生まで約1,300名程度の児童生徒が参加した。

「ジョーカツ」は、小学生から中学生の教育課程で、パソコンやタブレット端末、インターネット活用を軸とした情報活用能力を診断するもの。文部科学省が提示する情報活用能力体系表例に基づき、情報活用能力における3つの大枠(①基本操作、②問題解決・探究スキル、③情報モラル・セキュリティ)で構成されている。全28問の質問に回答すると、回答内容に応じて診断結果が表示される。

実証プロジェクトでは、「ジョーカツ」を2回利用した。1回目の診断結果からレポートを作成。さらに改善計画や方針の見通しを立て、そののちに第2回の診断を行った。診断は、朝礼の時間や学級活動に15分程度で行った。

その結果、いずれの情報活用能力についても、1回目の診断から2回目の診断で向上が見られた。

ジョーカツの診断で評価や能力、課題点や可視化されたことにより、児童生徒自身がどの部分を強化すれば良いかがわかる。教員にとっては、今後の指導方針が明確になるため、情報活用能力の向上につながる。

情報活用能力診断「ジョーカツ」

・3つのスキルの総合評価

2回目の診断では1回目に比べて「基本操作スキル」が18%向上、「問題解決探究スキル」が12%向上、「情報モラル・セキュリティスキル」が5%向上した。

「基本操作スキル」「問題解決・探究スキル」「情報モラル・セキュリティスキル」の平均点比較

・問題解決・探究スキルの各項目平均点の推移

問題解決・探究スキルを「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」「振り返り・改善」の5ステップに分けて見ると、2回目の診断では1回目に比べて、「課題の設定」が15%、「情報の収集」が12%、「整理・分析」が16%、「まとめ・表現」が16%、「振り返り・改善」が12%向上した。

問題解決・探究スキル(5ステップ別)

・学年別 基本操作スキル平均スコア

基本操作スキルを学年別に見ると、いずれの学年も1回目に比べて2回目の診断の方がスコアの向上が見られる。また、発達段階によって情報活用能力が高くなるという傾向は見られない。

基本操作スキル(学年比較)

・学年別 問題解決・探究スキル平均スコア

問題解決・探究スキルを学年別に見ると、基本操作スキルと同様に、2回目の診断の方がスコアの向上が見られ、発達段階によって情報活用能力が高くなるという傾向は見られない。

問題解決・探究スキル(学年比較)

・学年別 情報モラル・セキュリティスキル平均スコア

情報モラル・セキュリティスキルを学年別に見た場合も、基本操作スキルや問題解決・探究スキルと同様の傾向が見られる。

情報モラル・セキュリティスキル(学年比較)

・学年別 問題解決・探究スキルと情報活用能力の関係

「自分の考えやまとめを表現する場」での端末活用を積極的に行っている学年ほど、情報活用能力における「問題解決・探究スキル」が高い傾向が見られた。

「問題解決・探究スキル」と「自分の考え・まとめを表現する場での端末活用」

・学年別 問題解決・探究スキル「課題の設定」と情報活用能力の関係

「自分の考えやまとめを表現する場」での端末活用を積極的に行っている学年ほど、情報活用能力における「課題の設定」スコアが高い傾向が見られた。

「課題の設定」と自分の考えまとめを表現する場での端末活用

・学年別 問題解決・探究スキル「情報の収集」と情報活用能力の関係

「自分の考えやまとめを表現する場」での端末活用を積極的に行っている学年ほど、情報活用能力における「情報の収集スキル」が高い傾向が見られた。

「情報の収集」と自分の考えまとめを表現する場での端末活用

・学年別 問題解決・探究スキル「まとめ・表現」と情報活用能力の関係

「自分の考えやまとめを表現する場」での端末活用を積極的に行っている学年ほど、情報活用能力における「まとめ・表現スキル」が高い傾向が見られた。

「まとめ・表現」と自分の考えまとめを表現する場での端末活用