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AI教材「らっこたん」による情報活用能力検定、参加校を募集開始

10分でタイピングと情報活用能力の習熟度を測定

 株式会社教育ネットと株式会社ミラボは、共同開発したクラウド型デジタルAI教材「らっこたん」を使った「令和6年度【第1回】情報活用能力検定」を4月15日から7月26日にかけて実施する。これまで実施したタイピングスキル調査に加えて、総合的な情報活用能力の習熟度を計る検定となり、参加する自治体や学校を募集する。

 両社は2022年度から「らっこたん」を使った「全国統一タイピングスキル調査」を行ってきたが「情報活用能力検定」では10分間の調査でタイピングスキルに加えて、情報モラルを含む情報の判断など、総合的な情報活用能力の習熟度を計るようにした。

 検定は、自治体や学校単位でタイピングスキルと情報活用能力の習熟度を可視化することで、より活発な端末活用に必要なスキルの習得を促すことを目的としている。検定を受けたその場でグラフ化されたデータを確認でき、詳細データは後日レポート形式でフィードバックされるほか、前回調査との比較レポートも付属する。

 なお、タイピングスキルについては、2024年2月に文部科学省デジタル学習基盤特別委員会において配布された「教育DXに係るKPIの方向性について」で目標数値が示され、小学生については2022年度(令和4年)現況の15.8文字/分から2026年(令和8年)は40文字/分、中学生は2022年度現況の23.0文字/分から2026年は60文字/分へと、4年間で約2.5倍の入力速度向上が求められている。

 教育ネットとミラボでは、2026年の目標値に達している割合について、小学生が23.3%、中学生で7%だとして未到達の割合が高いことを挙げている。

小学生の到達状況(文部科学省とらっこたんでは調査内容が異なるため、換算値による到達)
中学生の到達状況(文部科学省とらっこたんでは調査内容が異なるため、換算値による到達)