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知的障がいや発達障がいのある子も使いやすい、ヒュンメルの「やさしいランドセル」、受付期間を延長

デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、「どんな子どもたちも使いやすい」をテーマに、知的障がいや発達障がいのある子どもたちも使いやすい機能を備えた「やさしいランドセル」の受付期間を延長した。特別支援学校と地域の小学校、どちらの学校に通うのか、決定するのが年明けになることから2024年2月中旬まで受付期間を延ばすとしている。

やさしいランドセルは、知的障がい児・者サッカースクール「トラッソス」の吉澤昌好コーチが、「手先が不器用だったり、力が弱かったりして、ランドセルを持ちたくても使えない子どもがいる」という話をしたことが製品開発のきっかけ。それを受けてヒュンメルは、「ふわりぃランドセル」(株式会社協和)と2年におよぶ試作を続け、つまむ動作が苦手な子どもも簡単に操作できる軽量ランドセル「やさしいランドセル」を開発した。

同ランドセルは、下部にあるカブセを固定する錠前にマグネット式バックルを採用。ランドセル内ポケットのファスナーの引き手も大きくすることで、指先が不器用な子どもでも扱いやすいようにした。

つまむ動作が苦手な子どもも簡単に操作できる

また小学1年生でも、ランドセルに教材や水筒、体操服などを入れると重さが4~5kgにもなることから、付属品を除いた本体の重量を約960gと軽量化。体格の小さな子どもも安心して使用できる重さを実現した。

ほかにも、発達障がいの中でもADHD(注意欠如・多動症)の子どもは、整理整頓が苦手で、忘れ物が多いという傾向や課題があるため、忘れ物防止に繋げるバッグインバッグを共同開発。収納スペースごとに入れる荷物をイラストカードで表示し、曜日や季節、学年や行事に応じて増える荷物にも対応している。

やさしいランドセルの価格は、74,800円(税込)。カラーは、ブラック、ビビッドピンクの2色。ヒュンメル公式オンラインストア限定で予約を受付している。2024年2月15日まで受け付け、商品の発送は3月上旬を予定している。