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Google Workspace for Education、10月23日からサードパーティ製アプリのアクセス制御を強化

Googleが公開した9月1日付ブログ

 Google Workspace for Education は、2023年10月23日以降、18歳未満のユーザーはアクセス設定が確認されていないサードパーティー製アプリの使用ができなくなり、設定されていないサードパーティ製アプリを利用するにはアクセスをリクエストする必要がある。これについてGoogleは、Google Workspace for Education 管理者に早めの確認・対応を呼びかけている。

 9月1日付の同社のブログにおいても、同様の内容に関する記事が公開された。さまざまな教育アプリが該当するほか、18 歳未満のユーザーにサードパーティ製アプリへのアクセスを許可する場合、組織は必要に応じて保護者の同意を事前に得る必要があり、対応に時間がかかる可能性もある。

 Googleでは年齢にもとづくアクセス設定があり、18歳未満として指定されているユーザーが、現在アクセスできるよう設定されているサードパーティ製アプリに引き続きアクセスできるようにするには、2023年10月23日までに、必ずGoogle Workspace for Educationの管理者がアクセス設定([信頼できる]、[限定]、[ブロック中] のいずれか)を行う必要がある。10月23日以降、アクセス設定がされない限り、18歳未満のユーザーはアクセスできなくなり、管理者へのアクセスのリクエストを行う必要がある。

 また、18歳未満として指定されたユーザーが未設定のサードパーティ製アプリにアクセスしようとすると、ユーザーはブロックされるが、アクセスをリクエストするためのメッセージが表示される。そして、ユーザーがアクセスをリクエストした場合、管理者はアプリのアクセスを設定して、ユーザーのアクセスを許可することができる。

 アクセス設定は、Google Workspace for Education管理者がログインし、Google管理コンソールのページから、[セキュリティ]、[APIの制御]と移動し、[アプリのアクセス制御]から[未設定のサードパーティ製アプリ」あるいは「ガイド付き確認フロー」のページより行う。

 Googleでは留意事項として、18歳未満のユーザーに対して「Googleでログインに必要な基本情報のみを要求するサードパーティ製アプリを許可」の設定を選択する場合には組織は必要に応じて保護者の同意をとる必要があるとしている。

 設定が済んだら、既存のものを含めて設定済のサードパーティ製アプリの設定を確認するよう求めており、管理コンソールの[アクセス(最上位の組織部門)]列から、アプリとその設定を確認する。

 18歳未満のユーザーについては「未確認」のリストに入っているアプリが10月23日以降にアクセスができなくなり、「確認済み」に入っているアプリは10月23日以降もアクセスできる。これら両方のリストで問題がないかを確かめるように求めている。

 Googleではアクセス設定未確認のサードパーティ製アプリを確認済みにする場合、Google Workspace for Education 管理者だけでなく、教師をはじめ、関係者との確認作業や、保護者への同意要請など、時間がかかる可能性があるとしている。そのため、10月23日を迎えて児童生徒が混乱しないよう、事前に計画を立てておくことをすすめている。