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大阪府門真市、Qubenaの効果検証を実施「利用頻度が高いほど学力が高い」傾向に

大阪府門真市立の小中学校で、Qubenaの効果検証を実施

学習eポータル+AI型教材「Qubena」を開発・提供する株式会社COMPASSは、慶應義塾大学SFC研究所 上席所員の中室牧子氏と連携し、「ICTを活用した学びにおける児童生徒および教員への影響に関する研究」を行っている。その第1弾として、大阪府門真市におけるQubenaの活用に関して、学力への影響の効果検証を実施し、その結果を公表した。

検証の対象となったのは、門真市立小学校の3・4年生と同市立中学校の1年生。対象教科は小学校が算数・国語、中学校は数学・国語・英語・社会・理科で、2021年1月から2023年1月にわたって実証が行われた。

また実施方法については、小学校は「門真市学習到達度調査」、中学校は「大阪府チャレンジテスト」を事前・事後テストとして使用し、2回のテストの間にQubenaを活用。利用頻度・問題解答数・時間帯・機能・使用した時間・取り組み方・取り組み結果などの計20項目の学習ログと事前事後テストの学力の変化の相関を、各教科ごとに回帰分析により検証した。

効果検証の方法:事前・事後テスト

検証の結果、Qubenaの利用と学力向上には相関がみられ、小学校・中学校、教科全体の傾向として、Qubenaの1週間あたりの利用頻度が高くなるほど正答率や偏差値などの学力が高い傾向が見られた。また、小学校では利用頻度に加えて、2教科に共通して、Qubena独自の習熟度指標と学力に相関がみられ、習熟度が高い方が学力が高い傾向があった。そのほかにも、小学校・中学校別、教科別、学力層別の特性も確認できたという。

小中学校での検証結果まとめ。利用頻度が週に1日増えると、小学校では正答率が7.9ポイントから11.6ポイント向上、中学校では偏差値が0.3から0.9向上する結果となった

同検証は2023年5月27日に開催された「Qubena-Action2023」にて発表され、現在公式サイトではイベントの動画・資料アーカイブ・記事が公開されている。