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2023年の子供向けプログラミング教育市場、前年比111%の221億円超え、5年連続で増加

コエテコ byGMOと船井総研の共同調査

 GMOインターネットグループのGMOメディア株式会社は、運営するプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ byGMO」と株式会社船井総合研究所が共同で、「2023年 プログラミング教育市場規模調査」を実施した。調査から算出した2023年の子供向けプログラミング教育市場規模は221億7000万円となった。

 プログラミング教育市場は前年比111.4%で5年連続で増加、調査結果を受けて、小学生から高校生までのプログラミング教育の必修化や、2025年の大学入学共通テストへの「情報」科目採用などの背景から、民間でのプログラミング教育の需要が伸びていることが考えられるとしている。

子供向けプログラミング教育市場規模推移

 さらに2030年までに1000億円を超える市場になる可能性もあると分析。その理由として大学入試に「情報」が加わったことで学習塾や予備校が情報教育の導入を加速することや、受験に有利なだけでなく、高いITスキルを持った人材が高収入で企業に招かれる事例が多くあるという報道がされることで、プログラミングと情報教育の価値が浸透し、受講者の増加につながると予想している。加えて現在は男児が多いプログラミング教室の受講者に女児が増えることも考えられるという。

 同調査は3月1日から31日まで実施。両者でプログラミング教育市場関係者として、幼児から高校生を対象に、ロボット製作とプログラミングをかけ合わせて学ぶ「ロボット・プログラミング教室」とプログラミングを学ぶことに特化した「プログラミング教室」へヒアリングし、両者が保有するデータと調査機関の公開情報を収集した。

 調査内容は、船井総合研究所が7月に発売する「情報教育白書 簡易版」に掲載予定。