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メタバースを英語の授業に導入、鹿児島大学教育学部附属小学校

リプロネクストが制作。ショッピングモールで英語で買い物や接客を体験

XRコンテンツ制作などを行う株式会社リプロネクストは、鹿児島大学教育学部附属小学校の英語教育向けメタバース空間を制作したことを発表した。メタバース空間を使って、児童たちが外国語科によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせながら、やりとりを工夫する。

また、5月26日に鹿児島大学教育学部附属小学校にて行われた「令和5年 鹿児島大学教育学部附属小学校 公開研究会」では、全国から集まった先生・教育関係者など約800名がメタバース空間を使った公開授業を視察した。

・英語教育向けメタバース空間について

リプロネクストではこれまでビジネスユースに特化したメタバース制作・開発を行ってきた。

今回は小学校高学年の児童が、外国語の学習で使用するメタバース空間を制作した。プラットフォームにはNTTコノキュー社の「DOOR」を使用する。DOORは、パソコンやスマートフォンからアプリレスで接続できる。

空間は日常生活で馴染みのあるショッピングモールを再現し、その中でフードコート/スーパーマーケット/観光案内所/フリースペースを用意した。フードコートエリアで模擬接客をしたり、スーパーマーケットエリアで買い物をしたりと、児童たちは様々な楽しみ方ができる。

メタバース空間は小学生が親しみやすさを感じられるよう、やわらかな印象となっている。着せ替え可能な外国人アバターも制作しており、ルーム内で選択すると簡単にアバターを変更できる。

このメタバースは今後、外国語の授業の冒頭等で、児童と先生が英語でコミュニケーションを取り授業内容へとスムーズに移行するオーラル・イントロダクションのツールとして活用される。児童はアバターを介して「行ってみる」「触れてみる」といったアクションを起こせることで、体験しながら学ぶことで学習内容の定着を図ることができるという。

・5月26日の公開授業の様子

5月26日に鹿児島大学教育学部附属小学校にて「令和5年 鹿児島大学教育学部附属小学校 公開研究会」が行われ、外国語科の公開授業にて、今回制作したメタバース空間が紹介された。

当日は、鹿児島国際大学の学生31名がフードコートの店員役となり、児童たちはお客さん役として英語で注文をした。