ニュース

英語教育にXRを活用した海外体験サービスを導入、大田区立大森東小学校

NTT ComとNTTコノキューが学習環境の整備を支援

大田区立大森東小学校に、海外体験ルームを設置

NTTコミュニケーションズ株式会社と株式会社NTTQONOQは、WebVRサービス「360Media」を基にした海外体験サービスを、東京都大田区立大森東小学校に導入した。英語授業での活用を、2023年12月より予定している。

大田区では、異文化や異なる文化を持つ人々を受容し、積極的にコミュニケーションを取りながら共生する態度・能力を育成する教育活動を推進。同校を「おおた国際教育推進校」とし、研究を進めている。その一環として、今回のリニューアルされる教室の1つを海外体験ルームとして改装した。教室の壁面3面に海外の場面を映し出し、実際に海外にいるような没入感の中で、英語によるコミュニケーションを学ぶ教室となっている。

海外体験ルームでは、仮想の海外都市を表現した空間を、高精細なCGVRの技術を活用。街の中を探索しながら、カフェやスーパーマーケット、空港といったさまざまな場面を疑似体験することができる。各場面では、海外仕様の店舗など実際の施設を360度カメラで撮影したパノラマ画像も活用し、より臨場感を味わえる空間を実現している。

仮想の海外都市イメージ

また、同サービスでは英語を発話し、他者とコミュニケーションを促す機能を搭載。街中や各場面内にアバターや動画を配置している。道案内や買い物など、さまざまな場面のやり取りを想定した英会話音声を再生可能。実際の場面を想像しながら、児童自身が積極的に発話することで、実践的な英語を使ったコミュニケーションを促進する。

コミュニケーション模様のイメージ

今後は同サービスの空間内で、AIを用いたインタラクティブな英会話レッスン機能の実装、および国内外のさまざまな場所を再現したシーンの追加などを行う予定である。