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文部科学省、児童生徒の「情報活用能力調査」、速報結果を発表

文部科学省は12月27日、児童生徒を対象にコンピュータの基本操作やプログラミングなどの能力を調査した「情報活用能力調査(令和3年度実施)」の速報結果を発表した。

同調査は令和4年1月~2月にかけて実施。479校を抽出し、小学5年、中学2年、高校2年の計14,219人を対象に、キーボードによる文字入力課題、問題調査、児童生徒質問調が行なわれた。

速報結果では、問題調査の結果から児童生徒の情報活用能力を得点化し、9つのレベルに分類。全体の傾向として、小・中・高と校種が上がるにつれて得点が高くなる一方で、児童生徒の得点においては、ばらつきが見られた。

文部科学省は一部の問題の正答率を公開。ウェブページに書かれている内容を正確に読み取る問題では、正答率は小5が31.5%、中2が58.4%、高2が73.0%だった。

また、明るさのセンサーについてプログラムのフローチャートを完成させる問題では、正答率は小5が41.3%、中2が61.5%、高2が69.2%となった。

ほかにも、フォルダ構成図から指定したフォルダを選ぶ問題では、正答率は小5が51.5%、中2が76.1%、高2が83.5%という結果になった。

キーボードによる1分間あたりの文字入力数は、小5が15.8文字、中2が23.0文字、高2が28.4文字であった。一方で、1分間あたりの文字入力数が15文字未満の児童生徒の割合は、小5で51.2%、中2が23.3%、高2が9.3%となった。