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Minecraftカップ全国大会2022、テーマは「生き物と人と自然がつながる家・まち~生物多様性を守ろう~」

エントリー受付も開始

2022年5月31日、教育版マインクラフトを使った作品コンテスト「Minecraftカップ全国大会2022」のテーマが発表され、合わせてエントリーの受付も開始した。当日は、YouTube公式チャンネルよりオープニングイベントを配信。本稿では、イベント中に説明された重要なお知らせ、テーマの内容や、参加にあたっての注意事項などについて紹介していく。

気になる今回のテーマは「生物多様性」

Minecraftカップへの参加にあたって一番気になるのは、大会テーマ。毎回、SDGsをベースにしたテーマが設けられ、子どもたちがさまざまな社会課題に向き合いながら、マインクラフトで課題解決のアイデアを表現する様は頼もしい限りだ。

今大会のテーマは、「生き物と人と自然がつながる家・まち~生物多様性を守ろう~」。

SDGs17の目標の中で、特に14「海の豊かさを守ろう」と、15「陸の豊かさも守ろう」の課題解決につながるアイデアが求められ、生物多様性についての理解も必要だ。

ゴールドスポンサーの積水ハウスから発表された今年のテーマ

オープニングイベントでは一例として、海の生物への影響を及ぼすマイクロプラスチック問題を取り上げて海洋汚染の防止につながる環境や、陸の生物については、地域に生息する在来種がこれから先も豊かに暮らせる環境を考えるといったアイデアを紹介していた。このテーマで、どんな家やまちがマインクラフトの中で作られていくか、今から楽しみだ。

13の地区ブロックに分かれて地方予選を開催

今大会で4回目の開催となるMinecraftカップ全国大会2022。前回大会の時と異なり、今回は地方予選に変更点があるので情報を確認しよう。一次審査、二次審査と最終審査会まで進む流れは前回同様だが、今回からは13の地区ブロックに拡大された。エントリーする際は、自分がどのブロックになるか確認しておこう。

今回は13の地区ブロックに分かれて予選と特別ワークショップが開催される。

あわせて、7月から8月にかけて、地区ブロックごとに特別ワークショップが開催されるという。今回から新たに審査委員長に就任したプロマインクラフターのタツナミシュウイチ氏が各ブロックに足を運び、オンラインではなく現地開催される予定だ。他にもスポンサー各社とのコラボによるイベントも予定されており、大会にエントリーする子どもたちのサポートを充実させていく。

審査委員長にプロマインクラフターのタツナミシュウイチ氏が就任

前述した通り、今回の大会から新たに審査委員長に就任したのが、プロマインクラフターのタツナミシュウイチ氏だ。オープニングイベントでは、タツナミ氏から応募方法や審査内容について詳しく説明された。

「みんなの作品、待ってるよ」とエールを送る審査委員長のタツナミ氏

今回は、チームの最年長者の年齢により、ジュニア部門(満9才以下)、ミドル部門(満12才以下)、ヤング部門(満18才以下)の3つに分かれる。なお、1人で参加する場合も1チームの扱いになる。これに伴い、アワードも、総合賞として各部門ごとに最優秀賞と優秀賞が設けられた。加えて、審査員特別賞とパートナー特別賞が用意されている。

エントリー期間は2022年5月31日(火)~2022年9月11日(日)まで。作品を投稿する応募期間は2022年8月1日(月)〜2022年9月11日(日)までとなる。その後、相互評価による一次予選、各地区ごとの審査委員による二次予選が行なわれ、最終審査会は来年の2月5日(日)の予定だ。

今年の全体スケジュール。エントリー及び応募の締め切りは9月11日まで

なお、今回の大会からエントリーのシステムが改修され、大会の公式サイトからエントリーが完了すると、マイページが生成されるようになった。参加者は自分専用のマイページからチーム作りや作品応募といった必要な手続きを行なう。

エントリー画面に進むと、マイページも生成される

すでにエントリーは大会サイトから行なえるようになっている。エントリーは1人ずつ行ない、マイページ上でチームを形成する、またはチームに参加する、というのが大きな流れである。前述した地区ブロックのワークショップに参加する場合も、このマイページから申し込む。また、エントリーは子どもだけでなく、チームをサポートする大人もできるようになっている。大会への登録フォームの「学年」から「学校関係者」「保護者」「その他」のどれかを選択すれば良い。

ライセンスの取り扱いが変更、貸与が必要な場合は申請が必要

今回、大きく変更があったのが「教育版マインクラフト」のライセンスの扱いだ。昨年までは、ライセンスが無条件に貸与されていたが、今回からは、ライセンスが必要であれば、マイページから貸与申請を行なうようになった。

申請すれば、全員に貸与されるのではなく、大会事務局が申請理由を確認し、審査をして付与する流れになるという。なお、用意されているライセンスには限りがあるので、必要な方は早めにエントリーすることをお勧めする。

一方、教育版マインクラフトのライセンスは購入可能であり、その方法や設定方法については、関連記事及び大会サイトに掲載されているリンクをご確認頂きたい。大会事務局によれば、詳しい説明動画を近日公開する予定だそうだ。

多くのパートナー企業や日本財団の支援を受け、今大会は過去最大の規模になりそうなMinecraftカップ。子どもたちの創作意欲を刺激して、日本全国で熱い、マイクラものづくり体験が広がることを期待したい。