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教員用スマホから制服リユースまで EDIX東京で見つけた「ちょっと気になる展示」13選
―「EDIX東京2026」レポート⑭
2026年5月26日 06:30
教育分野最大級の展示イベント「第17回 EDIX(教育総合展)東京」が5月13日から3日間開催された。今回は特に生成AIサービスや校務DXなどの展示が多くを占める一方で、ICTに限らず、教育現場に役立つ多彩な製品やサービスも数多く並んでいた。
たとえば、修学旅行や研修旅行先として誘致を行う自治体や、「学校にこんなものがあったらいいな」と気づきを与えてくれるアイテム、また、海外で実績を持つAI教材の日本国内展開など、教育現場の選択肢を広げるブースが多くあった。そこで本稿では、会場で見つけた興味深い展示を紹介したい。
シャープ、アプリとクラウドで利用できる電子辞書「Brain+」
電子辞書はこれまでも中高生の学習を支える味方だったが、すでに各社が新規開発終了を表明しており、専用端末としての電子辞書は縮小傾向にある。そうした中、シャープはアプリとクラウドで利用できる辞書教材サービス「 Brain+ 」を学校向けに提供。アプリは、学校を卒業しても利用可能だ。
ただし、ライセンスなどの関係から「Brain+」は学校向けのみの提供となっており、個人向けには展開されていない。導入校に通っていない生徒や、一般のユーザーが利用したくても使えない点は、残念なところだ。
校内で使う教員用のスマホと、校内向け内線電話システム
シャープでは、教職員向けのスマートフォン管理ソリューション「 LINC Biz emm 」を展示した。学校現場では、個人所有のスマートフォンを校内で利用することに課題もある一方、スマートフォン自体は連絡や情報共有の面で必要性も高い。そこで、校内利用に適したソフトウェアや管理機能を持たせたスマートフォンを提供し、安全かつ効率的に運用できるようにした。
システム自体は、他社製Android端末でも利用可能だが、スマートフォン本体も手掛けるシャープならではの強みは、端末からソフトウェアまで一括サポートできるところだ。また、スマートフォンを子機として活用する校内向け内線電話システムも展示。校内通話だけでなく、外線通話も場所を選ばず利用できる。
ソニー、AI解析で授業動画から小テスト案まで作成
ソニーは、AI技術を活用した動画編集ソリューション「 A2 Production 」を展示した。授業動画をもとに、AIが自動でチャプター分けを行うほか、ダイジェスト動画や要約テキスト、さらに小テスト案の作成まで対応できる点が特徴だ。
撮影した動画をアップロードするだけでAIが処理を行い、授業内容を整理・活用しやすく編集する。また、人の会話でよく入る「えっと」などのフィラーワードを自動で除去する機能も備えている。
バッファロー、管理が容易なストレージや学校向けWi-Fi機器を展示
ネットワーク機器のバッファローは、学校にも使える法人向け無線LAN機器や、校内のファイルサーバーに使えるストレージ製品「 TeraStation 」を展示した。
あわせて、ネットワーク機器やストレージをリモートで一元管理できるサービス「 キキNavi 」を紹介。同サービスは、接続された機器の稼働状況の把握や障害通知、遠隔からの設定・管理などを行える。担当者不在時でも機器の異常を把握しやすく、学校現場のICT管理を効率化できる。
エレコム、不法侵入対策に使えるセキュリティカメラシステム
エレコムは豊富なアクセサリー製品に加え、ネットワーク機器や学校向けのICT環境整備ソリューションを展示した。そのなかでも今回アピールしていたのが、クラウド型映像管理プラットフォーム「 VIVOTEK 」だ。監視カメラの映像をAIが解析し、人物を検知・識別することで「誰が入ろうとしているのか」「不審な人物ではないか」といった判断を支援する。
学校では不審者対応や安全管理への関心が高まっており、同社では、校舎への不法侵入対策やセキュリティ強化に有効としていた。
韓国の「AI活用前提」の教科書会社、日本でパートナー企業を開拓
韓国からは、アイスクリームメディアがブースを出展した。同社は、デジタル教科書を展開する企業で、韓国国内の小学校でシェアを伸ばしているという。特徴は、AIを使ってテストを作成するなどAI活用を前提としているところ。今回は、日本で展開するにあたり、サービスの紹介と国内パートナーの開拓を目的に出展した。
また、デジタル教科書以外にも子供の描いた絵から傾向を分析する「 Art BonBon(アートボンボン) 」も展示。タブレット上に描いた絵の作品集を自動で作るとともに、描いた人の心理状態を分析する機能を持っている。
ラスタバナナ、タッチペンをフルラインナップ
スマートフォンやタブレットのアクセサリーを手掛けるラスタバナナは、同社のラインナップからGIGAスクール端末向けに活用できる製品を展示した。なくしたり壊したりしがちなタッチペンは、充電式モデルから安価な静電式まで勢ぞろい。学校現場のニーズに合わせて選べる点をアピールした。
また、保護フィルムは、位置合わせしやすい治具付きで簡単に貼り付けられる製品を紹介。アクセサリー類では、キャラクター付きの親しみやすいデザインの商品も展示していた。
ネットオフ、中古のiPadが1万5980円から。中古活用を推進
リフレッシュ整備済のiPadを展示したネットオフ。ブースに大量展示したiPadは2020年登場の第8世代で、iPadOS 26が使えて1万9980円。ブースの掲示の「1万5980円」はそのひとつ前の第7世代iPadで、最新OSが使えないものの、用途を選べば学習用端末として十分活用できるという。
第8世代iPadは自由に触れることができ、それほど悪くない操作感を試すことができた。なお、同社では数千台の大量ロット販売も可能だという。
Jackery、充電忘れから避難所用まで、さまざまなポータブル電源を展示
ポータブル電源メーカーのJackeryは、学校現場で使えるポータブル電源を展示した。注目は、授業中に児童生徒のタブレットを充電できる「 ジャクリパワーバンク 」。5台のモバイルバッテリーと充電ステーションをセットした製品で、充電だけでなく、長時間点灯できるライトとしても利用できるのが特徴だ。
また、災害時に体育館を避難所として利用する場合を想定し、停電時でも電力供給が可能な大容量のポータブル電源も展示した。キャスター付きで移動でき、容量3584Whの「 Jackery ポータブル電源 3600 Plus 」が人気で、非常時だけでなく屋外授業でも使えて、活用範囲が広い。
宮城県南三陸町、修学旅行や研修旅行を提案
東日本大震災で大きな被害を受けたことでも知られる宮城県の南三陸町は、修学旅行や研修旅行先としての提案を行った。防災学習を中心としたプログラムを展開するほか、「化石の町」として知られる地域資源を生かし、化石発掘体験もアピール。EDIXへの出展は2年目となり、昨年の出展をきっかけに、今年度は実際に研修旅行を受け入れる成果にもつながったという。
テクセル床工法協会、重ねて貼れたり、仮設もできる体育館の床材を展示
テクセル床工法協会は、体育館の床材を展示した。既存の体育館を改修する際に、上から重ねて貼れるフロア材や、従来よりも薄型でありながら断熱性や防音性を備えた床材、そして、体育館のイベントに応じて仮設可能な床材などを、さまざまな製品を展示した。また、板張りでは音の反射が大きく、教員の耳への負担が大きいことから、壁面に設置する吸音マットも合わせて展示した。
ティ・カトウ、よくある机のガタガタを一瞬で抑え込む「ティ・バランス」
建築部材を手掛けるティ・カトウは、机のガタつきを一瞬で抑え込む「 ティ・バランス 」を展示した。机やテーブルのねじ込み式の脚をティ・バランスに交換することで、床面にわずかな段差があっても、油圧で脚の高さを自動調整し、ガタつきを防ぐというもの。
ブースではあえて段差を設けた場所に机を置いて、ティ・バランスが脚の長さを調整して机が安定する様子を確かめることができた。机のガタつきによって児童生徒の集中力が途切れることを防げるという。
伊藤忠商事、学用品専門フリマサービス「学リレ」
伊藤忠商事は、リユース学生服・学用品のフリマサービス「 学リレ 」を展示した。不要になった学生服や学用品を、同じ学校の保護者同士で安全に売買できるサービスで、保護者や生徒と直接の代金手渡しは発生しないのが特徴だ。制服や体操服、学用品など、不要になったものに対して自分で価格を決めて出品し、購入者は欲しいと思ったときに購入が可能。原材料費の高騰などで制服価格が上昇するなか、保護者の経済的負担軽減や、資源を循環させるサステナブルな取り組みにつながっている。
5月13日~15日に開催されたEDIX東京2026の関連記事をまとめています。製品レポートや各社ブース、セミナーの内容など今年の教育トレンドをチェックできます。
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