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「先生が本当にやりたいこと」に時間を。マイクロソフトが提案するAI時代の校務
―「EDIX東京2026」レポート⑦
2026年5月20日 06:30
マイクロソフトは、東京ビッグサイトで開催された「第17回 EDIX(教育総合展)東京」に出展し、主に「 Microsoft 365 Copilot 」や「 Copilot+ PC 」を展示した。ブースでは、AIをクラウドに頼らずPC内で処理できるCopilot+ PCの性能や活用を紹介し、先生が「本当にやりたいこと」に時間を使える環境づくりを紹介した。
校務DXを支える、各社の最新「Copilot+ PC」が集結
ブースでまず目を引くのは、デバイスエリアに揃えられた各社の最新Copilot+ PCだ。GIGAスクール構想の端末整備が一段落したこともあり、今回のマイクロソフトブースでは教員向けの校務用PCがメインに並べられた。マイクロソフトの Surfaceシリーズ をはじめ、レノボ、デル、HP、Dynabook、NEC-PC、ASUS、サードウェーブなど、各社の最新機種が一堂に会した。
Copilot+ PCは、マイクロソフトが定義するAI処理に関する性能要件を満たしたPCのこと。インターネットやクラウドに頼らずに、PC内部でAI処理が実行できるよう、処理性能がNPU 40 TOPS以上、16GB以上のRAM、256GB以上のSSDといったスペックを備えている。
いずれも各モデルは、プロセッサをはじめ内部構成もほぼ最新世代となっているため、AI性能だけでなく、全体的な処理能力やバッテリーの駆動時間といった基本性能も高いレベルとなっている。
Minecraft EducationやCopilotなど、教育ソリューションを紹介
ソリューションエリアでは、マイクロソフトのソリューションを「 セキュリティ 」「 データ 」「 学習・校務 」「 AI 」という4つのカテゴリーに分けて展示した。
なかでも注目を集めていたのは学習・校務カテゴリーの「 Minecraft Education 」だ。教育版マインクラフトでは、さまざまなワールドが公開されており、AIリテラシーの学習に役立つことなどを紹介。実際に活用するためのサポートブックや、児童生徒がそのまま学習に活用できるワークブックなどを配布していた。また、Minecraft Educationを活用した作品コンテスト「 マイクラカップ 」の案内や、同コンテストの出場を通じて不登校支援を行っている事例なども紹介された。
学習・校務カテゴリーでは、ほかにもマイクロソフトが提供する教育機関向けのAI学習支援機能「 Learning Accelerators(ラーニングアクセラレーター) 」の「 Reading Progress(音読機能) 」を活用した英語の実践などを紹介。
データのカテゴリーでは、データ分析・可視化ツール「 PowerBI 」を活用し、収集したデータをグラフやダッシュボード形式で表示する活用例を展示していた。残業時間や勤務状況といった膨大なデータも、直感的に把握できることが分かる。
また、AIのカテゴリーでは、 Microsoft 365 Copilot Cowork を活用した業務自動化の例を展示。保護者連絡の自動実行、職員会議の連絡の自動化、通知表コメントを自動でWord文書にまとめること、未読メールから重要メールの抜き出しと返信下書きといった、先生の仕事をサポートする活用例を展示した。
さらに、「 Microsoft Agent 365 」のダッシュボード画面も展示されていた。これは組織内で利用されているAIエージェントの数や利用状況を一覧で可視化するもので、どのAIエージェントがどの程度使われているかをグラフで把握できる。AI活用が広がる中で、組織全体の利用状況を管理・分析する仕組みの一例として紹介されていた。
セキュリティでは、外部からのサイバー攻撃対策に加え、内部からの情報漏洩を防ぐソリューションが展示された。また異なるOSから仮想Windows環境を利用する仕組みも紹介され、端末環境が多様化するなかでも安全に校務を行うためのセキュリティ対策を提案していた。
ブースでは教育現場での活用を書いた冊子も配布された。実際にマイクロソフトの各アプリを使った具体的な活用法のほか、活用事例集、Copilotのプロンプト集、パートナーのソリューション紹介など。ブース側面には必要な冊子を手にとって選べるコーナーも設置された。
働き方改革からマインクラフトまで、多彩なテーマで講演
ブースでは中央にセッションエリアを設け、マイクロソフト製品の活用についての講演が1日に十数セッションと、非常に多くの講演が行われた。スピーカーにはマイクロソフトのスタッフだけでなく、マイクロソフト製品の活用事例を学校の先生や教育委員会、パートナー企業などの視点から語られた。
なかでも、Minecraft Educationの第一人者でもあり“マイクラおじさん”を自称する、東京大学大学院情報学環 客員研究員のタツナミシュウイチ氏の講演は多くの来場者が集まった。タツナミ氏は、レッドストーン回路を学んでいれば「情報Ⅰ」の学習にも役立つなど、マインクラフトの教育的価値について語った。
ほかには、マイクロソフト製品では、PC内で動作するローカルAIとクラウドAIを組み合わせて活用することで、AIをフル活用できると紹介。また、Windowsをはじめとするマイクロソフト製品が社会に広く浸透しており、学校で触れておく利点などについても語られた。
Copilot+ PCやAI活用、Minecraft Education、セキュリティなど、多様な展示が並んだマイクロソフトブース。その根底に共通していたのは、「AIを学校でどう役立てるか」という視点だ。先生の働き方や子供たちの学びを支える存在として、AIをどう日常に取り込んでいくのか。そんな“次の学校像”を感じさせる展示だった。
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