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京都府、全府立高校にAI英会話「ELSA School」を導入

京都府が、府立高校全46校・生徒約1万人を対象に「ELSA School」を導入(出典、ELSA Japan合同会社)

ELSA Japan合同会社は、同社が提供するAI英語指導サービス「ELSA School」を京都府が2026年5月から府立高校46校に一斉導入すると発表した。

今回の取り組みは、府立高校の生徒約1万人が対象。同社の調査によると、公立高校を対象にした民間AI英語指導サービスの都道府県単位での一斉導入としては、国内最大規模だとしている。

京都府は、国際都市として多くの外国人が訪れ、日本の文化や技術を世界に発信する企業が集まる地域だ。こうした環境の中で、高校生にとって英語は地域での生活や卒業後の進路に関わる力として位置付けられてきた。府ではこれまでも英語教育の充実を進めてきたが、今回の導入ではその取り組みをさらに強化し、実践的な英語力の育成につなげる。

今回の取り組みでは、販売パートナーの駿台グループと連携し、教員向け研修プログラムも実施。研修では、駿台グループの指導ノウハウをベースにしたELSA Schoolの効果的な活用方法のほか、各校独自の課題作成や配信方法、生徒の学習状況を一元管理できるダッシュボードの使い方などを扱う。

さらに、ELSAが持つ190カ国以上、9,000万人以上のユーザー基盤を生かし、海外の教育機関との交流や共同学習の機会も創出。具体的には京都府が進めるグローバル人材育成に向け、教室の中で世界とつながる英語学習の場を広げる考えだ。京丹後市では2022年から小学校と中学校で先行導入が進んでおり、今回の取り組みではその実践も踏まえ、小学校から高等学校までを見通した「京都モデル」の確立を目指すとしている。

ELSA Schoolは、生徒の発音を音素レベルで解析し、即座にフィードバックを行うAI英語指導サービスである。ELSA独自の音素レベルで発音を解析する技術に基づき、回数制限がないAIとの英会話ロールプレイ機能を利用可能で、CEFR・IELTS・TOEFLなどの国際指標でのスコア予測を伴うスピーチ練習機能などを府立高校の1年生へ提供予定だ。

京都大学 国際高等教育院 准教授 金丸敏幸氏

京都大学 国際高等教育院の金丸敏幸氏は、「AIを活用し、生徒が誤りを恐れずに英語で発話練習に取り組める環境を整えることには、大きな教育的意義がある。京都発の実践として、今後の発話指導の新たなモデルとなることを期待している」とコメント。「AIによる個別化に加え、AIとの練習やフィードバックを生徒一人ひとりに応じた学びにつなげる教員の指導が重要」と話している。