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ICT教材eboard、デジタルドリルに読み上げ機能を追加 読むことに困難がある子供の学びを支援
2025年11月5日 17:00
NPO法人eboardは、ICT教材「eboard」のデジタルドリルにおいて、読み上げ機能の提供を開始した。同機能は公立学校や家庭(個人)、非営利活動での利用に限り、無料で提供するeboardアカウントでログインすることで利用可能だ。
読み上げ機能は、文字を読むことに困難や苦手意識を持つ子供たちを支援するために追加したもの。読み書きに課題を抱える子供や視覚障害のある子供、日本語指導が必要な外国にルーツを持つ子供など、文字情報にアクセスすることが難しい学習者にとって、音声による支援は学習への障壁を下げる効果がある。
文部科学省の調査によると、通常の学級に在籍する児童生徒のうち約3.5%が読み書きに困難を示し、弱視や視覚障害のある児童生徒は約5,000人、日本語指導が必要な児童生徒は69,000人以上いるとされる。このような子供たちにとって、文字情報のみに依存した学習は「読むこと」自体でエネルギーを消耗し、内容理解に至る前に学習意欲を失ってしまうことが少なくないという。
同機能は、問題文やヒント、解答、解説を音声で読み上げる。ログイン後にぴったり設定画面で[音声よみあげをつける]を有効にして設定が可能だ。
音声読み上げの設定後、パソコンではマウスポインターを文章に合わせると一文が黄色く表示され、[よみあげる]をクリックすると音声が再生される。スマートフォンやタブレット端末では、文章をタップして、一文が黄色く表示された後に[よみあげる]をタップすると、音声が再生される仕組みだ。
この取り組みは、TIS株式会社の寄付を受けて実施した「TIS×日本NPOセンター・TechSoup協働事業」による助成によって実現。TISの支援によって、多様な学習スタイルへの対応が可能となった。
同団体は「学びをあきらめない社会」を理念に掲げ、約2,000本の映像授業と10,000問のデジタルドリルを無償提供している。ICT教材eboardは、全国12,000カ所以上の教育現場で活用され、月間利用者は20〜30万人にのぼるという。



























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